SLEEP

6時間睡眠でも脳疲労がつきまとうのはなぜ?|最高の体調-パレオな男に聞いてみた-

Written by 鈴木祐

「不調を解消し、最高の体調を手に入れて、もっとパフォーマンスを高めたい」……そんなビジネスパーソンのための新連載!

ビジネスライフ社長がよりハイパフォーマンスなビジネスパーソンを目指し、「アタマ・ココロ・カラダ」の面からさまざまなミッションにチャレンジしていきます。

アドバイザーはなんと、年に5000本の科学論文を読み続けるサイエンスライターにして、7万部を突破した話題書最高の体調』の著者である鈴木祐氏

第1回の今回は「睡眠」について。寝ても取れない脳疲労の理由と、鈴木氏おすすめの睡眠の質を高める最新ガジェットなどを教えていただきました。


社長、最高の睡眠を目指す(前編)

 

——都内某所のオフィス。ビジネスライフ社長の小早川幸一郎(43)は悩んでいた。

 

「自分にとって最高のパフォーマンスとは、この程度なのか……?」

 

 

社長が経営するのは「ビジネスパーソンが元気で健康的にはたらく世の中をつくる」がミッションの会社BUSINESS LIFE(ビジネスライフ)」だ。トップとして健康には常に気を配っている。睡眠時間や適度な運動量を確保しているため、自身の健康に不安はない。

しかし「最高のパフォーマンス」というにはもう少し何か足りない気もする。

 

「よりストレスなく、疲労を取り払い、仕事のパフォーマンスを高める方法はないものか……

 

困った小早川氏は「疲れ知らずのカラダを手に入れた男」と称されるサイエンスライター、鈴木祐氏にアドバイスを求めた。

 

 

「疲れ知らずの男」鈴木祐とは何者か?

ブログ「パレオな男」より

 

現在まで手がけた書籍は100冊超。科学論文で得た知識を仕事の効率アップに活かし、1日に2~4万文字の原稿を量産するいっぽうで、ライター界では珍しい「100%締め切りを守る男」としても知られる。

仕事だけでなく、体の管理にも抜かりがない。30代の時に「パレオダイエット」で半年も経たずに13kg体重を落とし、43歳の現在も若々しい見た目を維持し続けている

近年では、自身のブログ「パレオな男」で健康、心理、科学に関する最新の知見を紹介し続け、現在は月間250PVを突破。著書『最高の体調』(クロスメディア・パブリッシング)は発売3ヶ月で7万部を突破し話題を呼んでいる。

集中力や生産性の向上に関する知識に精通している鈴木氏。「よりハイパフォーマンスに」を目指す小早川氏にとって、最高のアドバイザーと言える。

 

社長、「パレオな男」に相談する

 

——10月某日。ビジネスライフのオフィスにて、第1回目の会議が行われた。

 

アドバイザー・鈴木氏(左)とうなだれるビジネスライフ社長・小早川氏(右)。

 

この二人、実は同じ43歳。世代やキャリアで通じるものがあり、打ち解けた雰囲気で話が進む。

 

小早川 「健康に気を遣ってはいるんだけど、正直まだ最高の体調には届いていないと思うんですよ! 睡眠の質も不安だし……

 

鈴木  「意外ですね。この間、「睡眠はきちんと6時間確保している」って言ってたじゃないですか」

 

小早川 「質が高いかはよくわからないんですよね。体調は悪くないんだけど、マルチタスクの負担が影響している可能性もあるし」

 

鈴木  「では、小早川さんの生活状況を詳しく聞かせてください。その上でどこを改善するか考えていきましょう」

 

6時間睡眠」でもつきまとう脳疲労

 

小早川氏の現状は次の通りだ。

 

6時間睡眠は確保できている

2週間に1回サッカーをする

・最近はマルチタスク状態で脳疲労を感じる

・頭を使いたくないときは、テレビを見たり単純なスマホアプリで遊ぶ

 

小早川 「サッカーをしているときだけは仕事のことを考えない。無心になれるんです」

 

すでに6時間睡眠を厳守し、定期的な運動習慣もある小早川氏。睡眠の質は十分に思えるが……

 

しばらくして、鈴木氏が口を開いた。

 

「なるほど、わかりました。

 

小早川さんの睡眠の質、もっと高める方法を教えます」

 

 

2週間に1回はサッカーをしています!」ところが……

鈴木氏によれば、小早川氏の習慣には注意すべき点が二つあると言う。

 

「まずはサッカー。激しい運動をすると思うんですが、過度な運動をすると逆に眠れなくなります。運動による安眠効果を狙うなら、毎日の適度な運動の方がいい」

 

一見良い習慣に思える「サッカー」でも、気をつけるべき要素があったとは驚きだ。

「週末にガッツリ運動」より「毎日30分の運動習慣」をつけた方が入眠しやすく寝覚めもよいことは、「眠れない原因は「脳疲労」。夕方30分のジョギングが良質な睡眠の鍵!」でも指摘されている。

 

「次にスマホアプリですね。これはギャンブルと同じ効果を持っています。ストレスを解消するつもりが、逆に悪化してしまうんです」

 

新刊『最高の体調』でも、

「スマホの使用時間が長い者ほど社会不安のレベルが高い」

「自宅でスマホを使い続ける人は仕事のストレスが回復しない」

といったデータが紹介されている。単純なスマホゲームにおいてもリスクはつきまとうようだ。

 

鈴木氏オススメ! 高機能ガジェット「Oura ring

 

さらに睡眠の質を高めたいなら、小早川氏の現状報告だけでは不十分だと鈴木氏は言う。

 

「睡眠の質を上げるならまず自分の睡眠の質について正確に知る必要があります。僕はこのガジェットで自分の体調をデータに残していますね」

 

そう言いつつ中指から抜いて見せてくれたのは、一見するとただの指輪のように見える機械。

 

Oura ring公式サイトより。

 

「これはOura ringという指輪型の睡眠サポートデバイスです。装着すれば睡眠の質や心拍数、体温、運動強度などが自動計測され、スマホのアプリに送信されます。ガジェットはいろいろ試しましたが、精度が一番高かったのがこれでした」

コンパクトな見た目とは裏腹に、その機能は多岐にわたっているOura ring。睡眠だけでなく肉体的・精神的疲労まで数値化し、スマートフォンアプリと連携してライフスタイルがどのように身体に影響を及ぼしているかを分析してくれる。

 

Oura Ring(オーラリング) 詳細はこちら→New Oura Rings|体の生理的信号を測定するリングデザイン睡眠サポートデバイス「オーラリング」

公式サイト(英語)はこちら→Oura Ring: the most accurate sleep and activity tracker

 

 

「うちで運営しているZERO GYM」(疲労回復専用ジム)でも初代「Oura ring」を買いましたよ! 鈴木さんのは初代からアップデートされたものだけど

と小早川氏。「試してみますか?」と手渡された「Oura ring」を装着する。

 

小早川「仕事中に着けていても違和感がないですね」

鈴木「まずはガジェットを使って、次回の会議までに睡眠データを集めてみましょう……あれ、どうしました?」

 

小早川氏の挙動不審な様子に鈴木氏が声をかけると、

 

小早川「ぬ、抜けない……」

 

なんと「Oura ring」が外れなくなってしまうというハプニングが!

 

鈴木「石鹸で滑りをよくするのはどうですか?」

小早川「そんなことして大丈夫なんですか!」

鈴木「大丈夫です。防水なので!

 

毎日身に付けたい「Oura ring」はもちろん防水機能つき。万が一今回のようなハプニングが起こっても安心だ。

その後、なんやかんやで無事「Oura ring」を返却することができた小早川氏。次回までに自分にあった「Oura ring」を手に入れることはできるのだろうか?

 

次回までの課題

・毎日適度な運動

・スマホゲームはしない

・睡眠サポートデバイス「Oura ring」を入手し、睡眠を計測する

 

果たして、社長の睡眠の質は上がるのでしょうか。次回をお楽しみに!

 

About the author

鈴木祐 

サイエンスライター

サイエンスライター。1976年生まれ。慶應義塾大学SFC卒業後、出版社勤務を経て独立。10万本の科学論文の読破と600人を超える海外の学者や専門医へのインタビューを重ねながら、現在はヘルスケアをテーマとした書籍や雑誌の執筆を手がける。近年では、自身のブログ「パレオな男」で心理、健康、科学に関する最新の知見を紹介し続け、月間250万PVを達成。また、ヘルスケア企業などを中心に、科学的なエビデンスの見分け方などを伝える講演なども行っている。著書に『最高の体調』(クロスメディア・パブリッシング)などがある。