MENTAL

整理整頓は前頭葉を活発にする!机の上で分かるあなたの脳の状態とは?

「はたらく人のコンディショニング事典」(著:岩崎一郎、松村和夏、渡部卓)より

カバンの中身、わかってますか?

 

いまカバンをお持ちの方、少し思い出してください。

カバンの中に何が入っているか、把握できていますか?

ちょっとカバンの中をのぞいてみてください。

一か月前に用事が済んだはずの書類、 投函しようとして忘れていた封筒、適当にポケットに押し込んでいた何枚ものレシー ト、使いかけのティッシュ。

こんなもの入っていたっけ、と驚くくらい前のものが出てきたら要注意です。

 

 

身の回りの散らかりは脳の散らかり

 

身の回りがごちゃごちゃしている、ということは、それだけ脳の中身もごちゃごちゃしているということです。

 

要領がいい人の場合、机の上やカバンの中がごちゃごちゃしていても、脳の処理能力が高いので仕事ができてしまうことが多いのですが、いったんうまくいかなくなるとドミノ倒しのようになし崩しに、すべてのことがうまく回らなくなってしまうことがあります。

 

感覚的にこの書類はまだ使うから手元に、これはしまっておこうなどと処理するのですが、ひとつひとつの判断が系統だっていないために、物が重なり、どこに何があるのかわからなくなり、物忘れや物をなくすことが多くなってしまうのです。

 

自分ルールで整理整頓

 

このような状態を防ぐためには、自分なりの整理のルールをもっておくことが不可欠です。

たとえば書類を受け取ったときには、後回しにせずすぐに目を通して、

 

①大切にファイリングしておく書類

②一応とっておくが判断を保留するもの

③捨てるもの

 

…..というように3つに分類し、②は1週間に1回は見直し、再び判断するようにします。

こういった自分のルールを机や本棚の整理、名刺の管理などの範囲で持つことができれば、身の回りは自動的に重要度別に階層化され、脳の無駄なエネルギーを使う必要もなくなります。

忙しいときほど身の回りの整理を優先させることで、頭の中からではなく外から強制的にものごとが整理されるので、結果的にもっとも効率良く仕事を片付けることができるのです。

 

日頃から整頓のクセをつけよう

 

人間が頭の中で同時に処理できる事柄には限度がありますから、同時並行してやらなくてはならないことが多く、頭が混乱してしまったときは、そのタスクを紙に書き出 し、優先度をつけてチャート化してみてください。

手を動かすことで、頭も整理されるはずです。

ちなみに、雑然とした環境で作業をすると前頭葉の働きが低下し、判断が雑になるというデータもあります。

日頃からデスク周りを片づけておくなど、整理整頓のクセをつけておくといいでしょう。

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