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ハイパフォーマーだけが知ってる「疲れないムダなし仕事術」

ハイパフォーマーは知っている!「疲れない」ムダなし2ステップ仕事術

『明日に疲れを持ち越さないプロフェッショナルの仕事術』(著:渡部卓)より

Business people giving high five

世の中は日々、複雑化を増しています。これに真正面から全面的に対応していては、時間がいくらあっても足りません。こんな状況下でも疲れた顔ひとつ見せず、波を乗りこなすサーファーのような涼しい顔で、仕事をさばいているハイパフォーマー達が存在しています。彼らはどんな技術でパフォーマンスを高めているのでしょうか?

 

STEP1 とにかく「ムダ」を回避してシンプルに

Thin line flat circle for infographic.

彼らはまず、複雑なものを複雑なまま相手にしたりはしません。
まず、自分にフィットするサイズに合わせて、シンプルに翻訳してから取り掛かります。

・余計なことは切り捨てる
・ムダなことはやらない
・大事なことを見極める

つまり、大切なことに絞り込んで仕事をしているのです。
ドラッカーの「選択と集中」、あるいは、パレートの「80:20の法則」でおなじみの考え方です。

残念ながら、日本人の仕事のやり方は「シンプル」からは程遠く、お世辞にも生産性が高いとは言えません。ムダが多く、非効率な仕事を、勤勉な国民性でカバーしているのが現状です。日本のビジネスマンがお疲れなのは、無理もない話なのです。
まずは、ムダな仕事を回避することから始めましょう。もう「お疲れ様」とは言わせません。

 

長いメールは「ムダ!」

E-mail icon, vector illustration

競争力の強い外資系企業では、常に「速く」ということが求められています。全てに優先するのは「スピード」。完璧を求めて時間をかけても、誰も褒めてはくれません。顕著にそれが分かるのは「メール」。事項の挨拶などはムダの最たるもの、いきなりストレートに要件から入ります。ビジネスシーンの連絡に、美文は必要ありません。要件は何か?YesかNoか?至ってシンプルです。愛想はありませんが、「いったい何が言いたいのか」「自分はどうすればいいのか?」と、受け手が悩むようなメールも、まず見当たりません。

 

会議中のメモでさえ「ムダ!」

Looking at data
アメリカのある経営者は、会議でメモを取ることを禁止しました。
本当に必要なエッセンスだけを、頭の中に入れておけということでしょう。
会議の場面で一番大切なことは、メモを取ることではありません。
もっと大切なことに力を注ぐためにもメモを取るのは最低限にとどめ、会議に集中するべきです。

 

夜の二次会も「ムダ!」

Close up of woman enjoying in wine at office party.

夜の打ち合わせでの二次会は、ムダの最たるものです。アルコールが入った頭で、冴えた会話ができるはずはありません。最近の傾向として、「アルコール抜きで円滑な人間関係を構築できる」というスキルが求められ始めています。アルコールでストレスを解消したり、カツを入れたりしている人は、危険です。依存症になったり、肝臓を壊したりする前に、違う方法を探しましょう。

 

ITアイテムも「ムダ?」

Use the computer work in the office.

スケジュール管理をパソコンで行っている職場が増えています。修正や更新がしやすく、社内で簡単に共有することもでき大変便利です。一見、効率がよさそうに見えますが、実際はどうなのでしょう。入力に時間が掛かったり、上司の目を意識して作り込んでしまったりと、かえって非効率になっている事例が多くあります。仕事の速い人に、手書きのアナログアイテム愛好者が以外に多いのは、その現れでしょう。自分の手で書き込み、消し、捨てるといった作業を伴うアナログアイテムの方が、時間を掛けずに効率よく仕事を進めることができる場合もあります。アイテムに振り回されずに、使いこなすことが大切です。

 

STEP2 疲れない仕事術をマスターする

Aircraft taking off
ムダを回避して、仕事がシンプルになったところで、次のステップへ入ります。
石橋を叩いて渡るという堅実さと慎重さが持ち前の、私たち日本人です。
しかし、動き出すまでに時間とエネルギーを掛けすぎていませんか?
グローバルスタンダードの荒波に漕ぎ出すにからには、考え方を変える必要があります。
大切なのは「実動」。いかにして早く動き始めるかを見ていきましょう。

 

スタートが勝負の決め手

Joggers running outdoors

ビジネス社会ではスピードが最優先されます。完璧さより速さを求める「クイック&ダーティ」が基本です。アメリカ以上に「クイック&ダーティ」が浸透しているのが中国。とにかくスタートが早く、間違っていたら即、軌道修正します。まずはいち早く走り出し、走りながら考えるというスタイルが徹底しているのです。日本の場合、用意周到に準備を行い、走り出すのはかなり後になるというのが、よくあるスタイルです。失敗や修正を嫌うあまり、スピード優先のビジネス社会で出遅れ、先行者利益を手にできずにいるのが、私達日本人なのです。「完璧主義」より「修正主義」で行きましょう。

 

求められるのは、「走りながら考えられる」人

Women Running The San Diego Bay

ますは、いち早く走り出すことが大切です。走り出すと、景色が変わって見えてくるものが出てきます。つまり想定外の問題です。こればかりはどんなに周到に準備しても回避できるものではありません。まさしく「やってみないとわからない」世界です。トライ&エラーのサイクルをどんどん回し、隠れた問題をいち早く発見して修正していく「修正主義」が、走りながら考えられる人となるために必要とされています。

 

「修正主義」VS「完璧主義」

Young plant growing in the morning

「失敗や修正にはコストがかかる」という考え方がありますが、実際はどうなのでしょうか。実は、「修正主義」のほうが低コストで、「悪い芽は小さいうちに摘んでおけ」という言葉通りなのです、小さい芽を摘むのにさほど時間もエネルギーも必要ありませんが、うっかり見逃して大きくなってしまってからでは、大変な時間とエネルギーが必要となります。この「小さいうちに」発見するためには、巡回速度を上げればよいのです。特に「想定外」のエラーは、小さいうちに発見できるかどうかが、運命の分かれ道といっても過言ではありません。見逃さないためにも、軽いフットワークで、気軽に修正していく「修正主義」にシフトすれば、低コストでかつ、高いパフォーマンスを目指せますね。

 

疲れないからハイパフォーマンスなのか?ハイパフォーマンスだから疲れないのか?

young business man surfing

ハイパフォーマーは、疲れない仕事術を知っています。
ムダを徹底的に回避して、スタートダッシュにパワーと集中、走りながら考える「修正主義」でトライ&エラーをどんどん回して、驚異の速度で成果を出していきます。
いつまでたっても進まない仕事は、ストレスフルでとても疲れます。逆に、どんどん進む仕事は、目一杯やってもさほど疲れないものです。疲れないから、もっと仕事が進む…思い当たることはないでしょうか?
ストレスなしの疲れない仕事術をマスターして、あなたもさらなるハイパフォーマンスを目指してみませんか。

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