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費用や期間は?インプラント治療への疑問を歯科医に直撃!

Written by 滝澤聡明

歯をなくした時の治療法には、「入れ歯」「差し歯」「ブリッジ」「インプラント」など様々な選択肢があります。その中でもインプラント治療は近年注目を集めています。

インプラント治療とは、人工の歯根をあごの骨に埋めるもので、他の治療法に比べて健康な歯へのダメージが少ない、長持ちする、自分の歯に近い機能を持つ、などたくさんのメリットがあります。

本記事では一万人以上の患者を診てきた歯科医・滝澤聡明氏の著作、『切らない!縫わない!怖くない!フラップレスインプラント』から、インプラント治療についてよくある疑問に答えながら解説していきます。


Q インプラント治療の一般的な流れについて教えてください。

 

A カウンセリング、検査、プランニング、 手術・治療の4ステップに分けて行います。 

インプラント治療は、大きく、①カウンセリング②検査③プランニング④手術・治療。この4つのステップに分けることができます。 

まずは、カウンセリング。当院では、患者さんの不安や疑問を少しでも軽減できるよう、インプラント治療前のカウンセリングを重視しています。インプラント治療を成功させるためには、身体的なことはもちろん、心理的な面も含め、患者さん一人ひとりの状態に合わせたプランニングが必要です。 そのため、カウンセリングでしっかりと患者さんと向き合い、最善の治療をご提案しています。 

次に検査を行います。口腔内の状態は患者さんごとに異なるため、まずはレントゲン・C Tであごの骨の状態などを確認します。レントゲンだけでは二次元的な解析になってしまうため、 当院では必ずC Tであごの状態を正確に把握します。当院の場合は、CT撮影を無料で行っています。 

検査のあとはプランニングです。患者さんからいただいたご希望と、口腔内の診断結果をもとに治療計画を立て、インプラント体を選択していきます。 

そして、治療の進め方や注意点を説明して十分に納得していただけたら、手術・治療へと移っていきます。 

個人差はありますが、初診カウンセリングから治療方針を立て、CT撮影などを行い、インプラント埋入手術後に土台装着、 型取りをして義歯を埋め込むまで、だいたい5~7か月程度かかります。 

その後は、3~6か月に1回くらいの頻度で定期検診を受けていただきます。 

 

Q インプラントはむし歯になりますか?メンテナンスは必要ですか?

A むし歯にはなりませんが、歯周病になることはあります。

インプラント治療で入れた人工歯は、むし歯になることはありません。しかし、歯周病にかかってしまうことはあります。 歯周病になると、インプラント体を埋め込んだ部分の骨が影響を受け、最悪の場合はインプラント体が抜けてしまうこともあります。 

定期メンテナンスを受けてクリーニングと噛み合わせの調整を行うことで、歯周病になるリスクは大幅に引き下げられます。 しっかりとメンテナンスを行っていれば、インプラント治療で入れた義歯は一生使えるものです。そのためにも、定期メンテナンスを受けられることをおすすめします。 

 

Q 1本からでも、インプラントはできますか? 

Aもちろんです。歯を1本失った場合、数本失った場合、すべて失った場合、ケースに応じたインプラント治療があります。 

スポーツ中のケガや、バイクの運転中の事故などで前歯を失った人が、1本だけインプラントを入れるケースもあれば、 高齢者の方が総入れ歯の代わりにインプラントを選ぶ場合など、いろいろなケースがあります。さまざまな理由で、インプラントを選ぶ患者さんがいらっしゃいます。 

特に若い人や女性の方は、お年寄りが使うイメージがある部分入れ歯に対して精神的ダメージも大きく、インプラントを選ぶ方が多いです。このような心理的な要因だけでなく、入れ歯やブリッジでは噛む力が弱まることもあり、機能面からインプラントを選ぶ方も多くいらっしゃいます。 

また、美容などに意識の高い方や人前に出る職業の方も、審美の目的でインプラントを選んでいます。

 

【歯を 1 本失った場合】 

健康な歯を削る必要がなく、周りの歯に負担がありません。 

【歯を数本失った場合】 

健康な歯を削る必要がなく、周りの歯に負担がありません。 

【歯をすべて失った場合】

インプラントを用いた総入れ歯があります。一般的な入れ歯よりもしっかり固定されるメリットがあります。 

①固定式インプラントの上にネジ、またはセメントで固定 

②取り外し式インプラントの上についたバーを用いた装置にはめる 

③取り外し式インプラントの上についた突起装置にはめる 

 

Q インプラントの治療費はいくらかかるのですか? 

A インプラントの種類や本数によって異なります。 

当院の場合は、インプラント体+土台(アバットメント)+ 上部の歯(かぶせもの)の費用のほか手術管理費(一律2万円) がかかります。これに、1か月後のチェック費用が3千~5千円かかります。初診カウンセリングと、インプラント治療を受けられる方のCT撮影は無料です。 

インプラント体と土台は、メーカーによって料金が異なります。当院が使用しているインプラントでは、

【比較的安価なもの(例)】

・オステム社の製品…インプラント体が 1 本 11万円、土台が 5万円。

【比較的高額なもの(例)】

・ストローマン社の製品…インプラント体が20万円、土台が 6万円。

上部の歯の値段は入れる位置によって異なり、5万~12万円。奥歯が最も安く前歯が高額になっています。 

インプラント体は、高額であればあるほどいいというわけではなく、各メーカーでそれぞれ特徴があります。口腔内や骨の状態、金銭事情に合わせて選んでいただくことになります。 

これからインプラント治療に臨むなら、いろいろなメーカーのインプラント体を扱っている医院を当たってみてください。

 

Q インプラント治療の期間は、どれくらいですか? 

A 歯や骨の状態によりますが、スピード・インプラントメニューなら、半年かからないこともあります。 

インプラント治療の期間は、短くても数か月の時間がかかります。患者さんの骨の状態によっては半年以上にも及びます。その間、複数回の手術を行わなければならなかったり、手術痕が安定するまで仮歯を入れられなかったりと、患者さんにとっての負担は少なくありません。 

しかし、患者さんによっては「なるべく短い期間で治療を終えたい」「できるだけ早く人工歯を入れたい」という方もいます。 

そんな方向けに、最近では治療期間が短期で済んだり、通院回数が少なく済む「スピード・インプラント」の治療方法も行われています。 

スピード・インプラント治療の方法には「即時荷重インプラント」や「抜歯即時インプラント」「1 回法インプラント」 といった方法があります。


一万人の患者を診てきた歯科医が教える歯科治療の新常識

         「切らない! 縫わない! 怖くない! フラップレスインプラント」

「とにかく痛いのがイヤ」「麻酔も、切るのも怖い」「とにかく早く治したい」

そんな方に知ってほしい「フラップレスインプラント」。

メリットの大きいインプラント治療ですが、「治療は痛い」「手術は怖い」などのイメージが大きく、なかなか治療に踏み切れない人も多いのが現実です。

そこでおすすめしたいのが「フラップレスインプラント」です。

一刻も早く歯を入れたい方や、入れ歯に抵抗のある方、痛みに恐怖感のある方にも対応しやすい治療となっていますので、インプラント治療に踏み切れず悩んでいる方や、これまでインプラントの治療を全く考えていなかった方にこそ、読んでほしい一冊です。

1万人の患者を診てきた著者が、フラップレスインプラントのよさを余すとこなく解説します。

『切らない!縫わない!怖くない!フラップレスインプラント』目次(一部抜粋)

第1章 はじめてのインプラント これからのインプラント

Q インプラントってそもそもどんなものですか

Q 1本からでも、インプラントはできますか

Q インプラントとブリッジってどう違うのですか

Q インプラントの治療費はいくらかかるのですか

Q インプラント体には、どのような種類があるのですか

Q インプラント治療の期間は、どれくらいですか

Q インプラント治療において、安全性が確保されているか心配です。

Q 特に患者さんからニーズの高い、インプラント治療について教えてください。

・実際の治療の流れ-当院の場合-

第2章 切らない!縫わない!怖くない!フラップレスインプラント

・「フラップレスインプラント」なら、切らずに治療できる!

・フラップレスインプラントの実際の治療の流れ

・フラップレスインプラントはなにが違うのか

・フラップレスインプラントの費用相場

第3章 インプラントを長持ちさせるために

・噛み合わせを大切に

・いい噛み合わせをキープするために-噛みしめを減らす-

・いい噛み合わせをキープするために-ナイトガードを利用する-

・そもそも、なぜ歯がなくなる?インプラント後だからこその歯周病ケア

・内科的・外科的 歯周病の治療法

・気をつけたい インプラント周囲炎

第4章 賢い患者になるために

・インプラント専門外来だからできること

・質のいい治療とは

・いい治療院の選び方

・知っておきたい医療費控除

・事故・トラブルの防止策

 

About the author

滝澤聡明 

歯学博士・医療法人社団明敬会理事長 

神奈川歯科大学卒業後、国際デンタルアカデミーにて、世界レベルの治療、さまざまなな症例を体感。
その後、国際デンタルクリニックに勤務。
1996 年にタキザワ歯科クリニック開業。2006 年には湘南藤沢歯科開業。
高度な歯科医療を提供し、地域貢献している。
また、豊かなライフスタイルを提案することをモットーにして、日夜治療に専念している。

UCLA インプラントアソシエーションジャパン理事役員
ICOI(国際口腔インプラント学会)認定医・専門医
厚生労働省認定臨床研修指導医

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