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海外で気をつけたい、ミネラルウォーター3つの罠。硬水・軟水の見分け方、ご存知ですか?

12年間にわたり世界一周中の著者が、現地の健康&食べもの情報を毎週お届けします。

 

国土交通省の発表によると、水道水が飲める国は世界でたったの15カ国。

では、多くの国では水道水をただ眺めているのかと言えば、案外、普通に飲んでいるところが多いです。

西アフリカのブルキナファソの宿のお姉ちゃんなんか、毎日、水道水を1リットルくらい一気飲みしてました。

「その水、飲んでも大丈夫なの?」って訊いたら、

「水を飲まなきゃ死ぬじゃん」

バカなの?って顔して言うわけでして、貧乏からくる気合いなのか、慣れるまで飲み続けた結果なのか、安全じゃないと言われる水でもイケるのです。

背に腹はかえられぬ緊急時には、遠慮なく水道水でしのいでください。

ここボツワナも国土交通省の安全水道水リストに載っていませんが、地元民は普通に飲んでいます。

多少黄色っぽいような気がしなくもないですが、飲めます。

ただ我ら夫婦は、胃腸に関しては誰にも負けない神経過敏症。ダイニングテーブルでカマキリが刃物を構え、蛇口の横でサソリが張り込んでいるような家ですから、浄水器すら信用せず、ミネラルウォーターのお世話になっています。

御用達は、5リットルサイズ。安い水は150円。高級品は230円。

ボツワナ生活30日間で、88リットル買いました。

毎日、ひとりあたり1.6リットルを飲んだ計算です。

成人に必要な水分量は1日2リットルなので、食事からとる水分を引くと、ほぼ教科書通りです。ボツワナは暑いので、普段より飲んでいます。

 

ミネラルウォーターに潜む3つの罠。

 

たかがミネラルウォーターですが、海外で購入する際、思いがけぬ罠が潜んでいます。

100カ国自慢の筆者でさえ、未だにトラップにひっかっています。

 

第1の罠は、炭酸水。

外国人はどうやら炭酸水がお好きらしく、水よりも目立つ売り場に並んでいることが多いです。よく確かめずに買うと、たいてい炭酸水です。

というわけで、つい先週も好きでもない炭酸水を飲んでました。

水と炭酸水の違いは、下の写真です。

 

左の写真は水。目印は、STILLの文字。右の写真は炭酸水。目印は、SPARKLING(他、carbonated water/water with gas)。Natural Sparkling waterという微妙な表示もありますが、Naturalな炭酸水です。

 

間違って炭酸水を買ってしまったけれどどうしても飲みたくないなら、お米を炊きましょう。

美味しく炊けるとの噂です。

2度3度と炊いていますが、水との違いがわからないほどに美味しかったです。

ちなみに今は軽自動車大陸横断旅なので、車用の炊飯器を持参しています。

 

第2の罠は、硬水。

筆者のビッグデータでは、「ミネラルウォーター=軟水」と勘違いしている日本人が多いです。

ミネラルウォーターは、硬水もあります。

海外旅行中、水に気をつけているのになんか下痢するわーって悩んでいる人、そのミネラルウォーター、硬水ってことないですか?

はい、あります。今年の春ぐらいまで、知らずに硬水を飲んでいた感のある我が家です。

ミネラルウォーターは、商品によってSoft water(軟水)、Hard water(硬水)の表示があります。

Soft、Hardの表示がないときは、成分表を見て判断します。

軟水と硬水の違いは、マグネシウムとカルシウムの含有量「硬度」です。

世界保健機関の基準では、硬度が120mg/l以下が軟水。

ただ、そんな数字はすぐに忘れてしまうので、単純に一番硬度の低いものを買っています。

 

囲み部分の数値を比較します。便秘気味の方は、マグネシウムの多いものをお求めください。マグネシウムは下剤に使われるので、お尻が緩くなります。

 

最後の罠は、成分表の文字が小さすぎて読めない!

印刷業界の用語でいえば、5級以下。読ませる気ゼロの不親切表示。

いちいちスマホで写メって、拡大して読んでいます。

ちなみに、ポットの中にこびりついている白いものはカルシウムなどのミネラルです。

海外の宿の電気ポットは、たいてい遺蹟のように結晶化していますが、恐るるに足りません。むしろ食ってやるぐらいの気構えがあれば、骨が丈夫になることでしょう。

 

実践には役立たない、サバイバル「3・3・3の法則」。

 

先に書きましたが、成人に必要な1日の水分量は2リットルです。

カラダの水分は、成人で約60%。水分の20%が失われると死ぬので、体重が60kgだとおよそ7.2kgです。

つまり、水を飲まないと3日ほどで死ぬ計算です。

空気を吸わないと3分、食べ物なしは3週間。

この死ぬまでの目安を、サバイバル「3・3・3の法則」と呼びます。

もし万が一遭難したら、思い出してくださいね。

救われませんが、悟れるかもしれません。

 

部屋に蜂の巣がある、ボツワナの家より。

 

石澤義裕(いしざわ・よしひろ)
デザイナー。1965年、北海道旭川市生まれ。札幌で育ち、東京で大人になる。出版社勤務、デザイン事務所、編集プロダクションなど複数の会社経営の後、2005年4月より建築家の妻と夫婦で世界一周中。生活費を稼ぎながら旅を続ける、ワーキング・パッカー。世界中の生の健康トレンド情報をビジネスライフで連載中。