FOOD

煩悩が減った気がします、 旅にオススメの健康食「ミューズリー」。医者が開発!

世界中をめぐる著者が、現地の健康&食べもの情報を毎週お届けします。

 

誰にも祝福されていませんが、密かに世界一周12年の金字塔を打ち立てたノマド夫婦です。
World Wide Workerとしてのグローバルな稼ぎは、人様には言えないレベルの等身大。清貧の収入といえども、どこの星の下にいようと日本の社会保険を払い続けている大和魂です。
解散総選挙をする暇があったら、褒めていただきたいです。

 

年がら年中ゴールデンウィークな我が家ですが、2017年の夏はアフリカ大陸縦断ドライブをひと休みし、ドイツでバケーションをとりました。
お世話になったご夫妻がビーガンだったので、「ミューズリー」なるものを覚えました。
以降、すっかりハマっています。
(ビーガンについては、記事「意識はっきり系の食事、ビーガン。世界最古のこだわり、フルータリアン。」をお読みください。)

 

ミューズリーは、スイス人の医者が患者用に開発した健康食です。アルプスの牧童の伝統食をアレンジしたもので、燕麦(エンバク)を脱穀・調理して食べやすくし、ドライフルーツやナッツなどを加えています。

似たような食品に、グラノーラなるものがあります。
こちらはミューズリーの内容物をやや豪華にし、加熱処理したパワーアップ版。
グラノーラの進化系がコーンフレークで、発明したケロッグ博士によると、コーンフレークは性欲を抑えます。
エロエロと持て余している肉食系の方は、コーンフレークなら気が鎮まるかもしれません。

そういえば筆者もミューズリーを食べるようになったからか、煩悩がメキメキ減りました。
どんなにスゴイ女性を見ても、胸がときめかないです。

 

我が家の御用達ミューズリー。1食(60g)あたりのエネルギー235Cal/砂糖15g/脂質7.4g/飽和脂肪2.5g/塩0.1以下。

 

全粒穀物のミューズリーは、食物繊維やビタミンB群が豊富で、コレステロールや血圧を下げます。
血糖値の上昇を抑え、肥満や糖尿病、心臓病のリスクを軽減。
アメリカやイギリス、スカンジナビアで行われた調査では、長生き効果が判明。
怠惰な生活のツケが内蔵に積もり積もった年頃なので、生活習慣病に効果があるのは嬉しい限りです。

食べ方は、いたって簡単です。
件のビーガン夫婦は動物由来の食べ物を口にしないのでお湯を使い、ボクらは牛乳をかけて食べています。
エンバクは硬くも柔らかくもなく、渋みも苦味もありません。
レーズンの甘みがほんわかと口にひろがり、われこそここにあり!みたいな主張は少ないものの、歯茎の隙に食い込む地味。
毎朝、健康への手応えを噛み締めています。

実はこのミューズリー、旅食事に最適です。
かさばらないので、持ち運びがラクです。
どんなに長く持ち歩いても、腐りません。
牛乳はわりとどこでも手に入るし、ヨーグルトでも構いません。
いっそのこと、そのままバリボリ食べても案外イケます。
ついつい食べ過ぎちゃった……、っていうくらい美味しいわけでもありません。

我が家の御用達ミューズリーのお値段は、ひと袋750gで280円。
全粒穀物の1日の理想的な摂取量は48gなので、1食19円。
貧乏バックパッカーにオススメです。

 

最後に、手間のかからない旅食事をご紹介します。

物価の高いヨーロッパで重宝したのは、インスタントのマッシュポテト。
水か牛乳をかけて、まぜまぜするだけ。キッチンがない宿で活躍します。

具のないスパゲティも、いくつかバリェーションがあります。
あー、疲れたなあ、今日は軽く済ましちゃいたいなぁって時は、ヒガシマル醤油の「うどんスープ」。
このスープがあれば、一瞬でスパゲティがうどんに化けます。
お茶漬けの素やゆかりを振りかけると、和風スパ。
どんな貧乏国でもわりと手に入る粉末のインスタントスープも、強力な戦力です。
お湯をかけるだけで、スープスパの出来上がり!

フランスの元植民地なら、パンが美味しいです。
南米のフレンチギアナのパンは、感嘆符が鼻の穴からこぼれるほど感動したものです。
ところにより、菓子パンもイケます。
ただアルゼンチンの田舎町では、菓子パンをビニール袋に入れて壁にかけていましたが、翌朝、巣ができているんじゃないかってくらいアリに占領され、号泣。
ボリビアのレーズンパンでも泣かされました。
レーズン、1個しかなかったです。

ボリビアのウユニ塩湖。レーズンが1個しか入っていないレーズンパンを食べたあと、600ccのスクーターでウユニ塩湖から、宝石の道をドライブ。何度転んだか、わかりません。

 

石澤義裕(いしざわ・よしひろ)
デザイナー。1965年、北海道旭川市生まれ。札幌で育ち、東京で大人になる。出版社勤務、デザイン事務所、編集プロダクションなど複数の会社経営の後、2005年4月より建築家の妻と夫婦で世界一周中。生活費を稼ぎながら旅を続ける、ワーキング・パッカー。世界中の生の健康トレンド情報をビジネスライフで連載中。