FOOD

我が家の好物が毒扱い!?トランス脂肪酸のリスクとは

世界中をめぐる著者が、現地の健康情報を毎週お届けします。

 

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ボツワナから、ジンバブエに入国。

国境からほど近い町、ビクトリア・フォールズに逗留しています。

世界三大瀑布として有名なビクトリアの滝があり、喧嘩っぱやいチンピラみたいな猿がうろうろし、目つきの悪いイボイノシシが一心不乱に芝生を食いまくっている、のどかな田舎です。

10日間ほど、骨休みします。

 

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滝を見学したあと、国立公園から10分と離れていないスーパーマーケットで食料品の買い出し。バターが品切れだったので、何気なくマーガリンを購入したところ、今回のテーマと相成ったわけです。

 

翌朝、宿で朝飯を食べていたら、

「バターをいただける?」

オーストラリアのご婦人から、おねだりを頂戴しました。

「これ、マーガリンなんですよ」

「あら、毒ならいらないわ」と断られたわけです。

毒?

確かに、バターと比べるとマーガリンの評判が悪いのは知っていましたが、「毒」ってことはないですよね、普通に売られているのだし。

別にマーガリンの味方じゃありませんが、口のなかのものを否定されて、ついムキっとなってGoogleってみたら、墓穴でした。

異常に評判悪いです、マーガリン。

「ネズミも食べない」

「ゴキブリも近寄らない」

「プラスチックだ」

みなさん、本気で毛嫌いしています。

ただ、マーガリンが悪いというより、中に含まれている「トランス脂肪酸」が主犯のようで、「とても危険な化学物質」として「絶対に避けてほしい」とのことです。

しかもトランス脂肪酸つながりで、凶悪な共犯者までいるじゃないですか。

その名もショートニング。

平たく言うと、水分と添加物を除いた高純度マーガリンです。

いかにもヤバい感じですが、一度も食べたことがないので自分とは関係ない話です。

……と思ったらですね、パンやクッキー、マヨネーズに含まれ、ファストフードのフレンチフライを揚げる油として大活躍中でした。

ショートニングとは実に魅力的な油でして、仕上がりがサクサクのパリパリのクリスピーです。ポテトフライなんかは、半年経っても腐らないのです。

見た目が腐らないからといって食べても問題ないのかどうかは知りませんが、究極の保存食。

週5ペースでファストフードのポテトを食らうことも珍しくない海外生活。Wi-Fiに不自由する国では、マ○ドやケ○タは我が家の御用達なのです。

凶悪犯扱いのトランス脂肪酸のリスクは、コレステロール増加、体内の炎症の促進、高血圧や糖尿病、肥満との関連※などなど……、ロクなことになりません。

ニューヨーク市やカリフォルニア州では、飲食店でトランス脂肪酸の使用を禁止。

アメリカ食品医薬品局は、トランス脂肪酸を含む加工油脂の食品使用の全廃を発表。

他の国でもさまざまな規制を受け、世界的に敵視されています。

そんなに悪い奴なんでしょうか、マーガリンとか、ケ○タのポテト。

欧米に右倣えしなくてはならないのでしょうか、我ら日本人。

次週、意外な結末を迎えます。

 

ビクトリア・フォールズのケ○タの、異常に塩辛いウィングを食べながら……。

辛~ッ!

 

※参考文献:「疲れやすい人の食事 いつも元気な人の食事」(著:柴崎真木)

石澤義裕(いしざわ・よしひろ)
デザイナー。1965年、北海道旭川市生まれ。札幌で育ち、東京で大人になる。出版社勤務、デザイン事務所、編集プロダクションなど複数の会社経営の後、2005年4月より建築家の妻と夫婦で世界一周中。生活費を稼ぎながら旅を続ける、ワーキング・パッカー。世界中の生の健康トレンド情報をビジネスライフで連載中。