FOOD

意識はっきり系の食事、ビーガン。世界最古のこだわり、フルータリアン。

 

世界中をめぐる著者が、現地の健康情報を毎週お届けします。

 

軽自動車でアフリカを彷徨う、俗物夫婦です。

馬齢に反比例してご飯の量が減っていますが、基本的に肉食です。

 

苦節半年少々、ようやく西アフリカを脱出します。

鬼門は、アフリカの左側の真ん中あたりに並んでいる、コンゴ共和国とコンゴ民主共和国。ほぼ同じ名前ですが、民主は貧困率世界4位。ドライブするには辛い、超凸凹道です。

乾期ですら踏破の難しいジャングルルートは、あいにくの雨期。どれだけGoogleマップを拡大しても、五月雨式に途切れた獣道。ゲリラ豪雨に遭えば、間違いなく旅の最終回です。

先行するカナダ人からの陣中メール、

「The road is terrible. Don’t cross…」

これで方針変更!

石橋を叩く勇気すらないヘタレ者なので、此れ幸いと鼻を膨らませ、貨物船に車を託しました。

カメルーン出航からナミビア到着まで、およそひと月。

年中無休でゴールデンウィークを送る我が家は、ドイツで夏休みを過ごします。

 

電気コンロを入手してから、インスタントラーメンが増えました。

電気コンロを入手してから、インスタントラーメンが増えました。

 

猫でさえ、オーガニック!

 

森の中腹に建つ、三軒幅のベランダハウス。

野生の鹿が庭を横切り、日本生まれの3匹の猫がリビングで寝そべっています。

ドイツは、メキシコで知り合ったご夫妻の家に居候中です。

旦那は、広島弁のカメラマン。奥方は、元社会主義国出身の画家。

ヨーロッパ在の芸術家の国際結婚は、我ら生粋の道産子夫婦にしてみれば高嶺の花の意識しっかり系です。

彼らの御用達のスーパーマーケットは、ヨーロッパの厳しい基準をクリアした「Bio」印のオーガニック専門店。

Bioの商品は、農薬や化学肥料、遺伝子組み換えにとどまらず、合成添加物、保存料や着色料の類は一切使わい、ノンケミカル無農薬。不自然なまでに自然をオマージュした食品です。

牛、豚、羊は、広い敷地で育てられたストレス知らず。家畜とはいえ、生意気にも餌はオーガニック。ボクらより、いいモノをお食べです。

 

 

食べ物だけではないビーガン。

 

ご夫妻はビーガンです。ちなみに猫は、オーガニックなベジタリアン。

ビーガンは、動物を愛するがゆえに、卵や乳製品、はちみつも食べない完全ベジタリアンのことです。食べ物にとどまらず、革製品や羊毛も使いません。

彼らの普及率は、イスラエルでは5%、台湾5%、スウェーデン4%、アメリカ人2.5%。

動物好きでアフリカまでやってきた我が家ですが、焼き魚、とんこつラーメン、寿司、チーズ、焼肉は捨てられないので、真似し難いライフスタイルです。

 

ビーガンに厳しい、ヤギ革の水筒。

ビーガンに厳しい、ヤギ革の水筒。

 

頑張ればマクロビオティック。

 

改心すれば挑戦できなくもないのが、ビーガンに似て非なるマクロビオティック。

ビーガンより多少柔軟なベジタリアンで、日本生まれです。

食べ物を陰と陽に分け、そのバランスを取りつつ、ご当地ものの野菜や穀物、海藻にこだわります。

白身魚や卵、乳製品や白糖は、「できるだけ避ける」というフレキシブルさです。

コーヒーを飲まないということでビーガンと一線を画し、食べ過ぎも禁止。

メタボ気味の筆者には、ダイエット効果が期待できます。

 

 

気分次第で、ベジタリアン。

 

いつでもチャレンジできそうでしないのが、もはや珍しくないベジタリアン。

卵や乳製品、魚介類は、食べたり食べなかったりの個人裁量なので、一緒に食事をしていても気がつかないレベルです。

ベジタリアンなら、今日から挑戦して明後日には止めてもいいような、そんなユルさが魅力です。

 

 

究極のこだわり料理は……。

 

条件次第で肉が食べられるベジタリアンもあります。

仏教系の精進料理です。

ただ、ニンニクやネギ、ニラなどの精力が付くものが御法度なので、決して絶倫を目指していませんが、ご遠慮申し上げたいです。

最後に、絶対真似できない究極のこだわり食事を紹介します。

フルータリアン。

地面に落ちた果物しか食べないというビーガン以上の偏食は、アダムとイブが元祖です。

 

マリの子どたちの昼飯。体長1メートルの蛇。

マリの子どたちの昼飯。体長1メートルの蛇。

 

せっかく、食に一家言あるご夫妻に寄生しているわけですから、こだわらないことにこだわる我が家のチャレンジャー妻Yukoが、ビーガン食に挑戦しました。

100%玄米に豆のトッピング。

美味しいわ~と食らいついていましたが、速攻で体調不良。豪快に吐いてました。

西アフリカの不衛生な食事に負けない丈夫な胃袋でも叶わぬ、ビーガン。

その道は、コンゴ並みに険しいです。

 

 

石澤義裕(いしざわ・よしひろ)
デザイナー。1965年、北海道旭川市生まれ。札幌で育ち、東京で大人になる。出版社勤務、デザイン事務所、編集プロダクションなど複数の会社経営の後、2005年4月より建築家の妻と夫婦で世界一周中。生活費を稼ぎながら旅を続ける、ワーキング・パッカー。世界中の生の健康トレンド情報をビジネスライフで連載中。