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「飲めば飲むほどいい」わけじゃない! 本当に正しい水分補給法は?

「はたらく人のコンディショニング事典」(著:岩崎一郎、松村和夏、渡部卓)より

Female drinking a fresh water from bottle.

「水分補給はしっかりと!」なんて、よく聞きますよね。健康や美容のためには、たくさんの水分をとることが良いとされています。過去にはミネラルウォーターブームが起きたことも。みなさんの中には、水の質や味にもこだわって水分補給をしている人もいるかもしれません。

しかし本当に、「水は飲めば飲むだけ健康にいい」のでしょうか? 今回は、「本当に体にいい水分補給法」をご紹介します!

 

もちろん水分不足は体に悪い

人は体から2%の水分が失われると喉が渇いたと感じ、さらに14%〜15%の水分が失われた場合、生命維持に異常をきたします。水が体にとって欠かせない成分であることがよく分かりますね。

ですから、水分の不足は当然いい影響を及ぼしません。体内の水分は血液です。血液の不足は血圧の低下を招きますし、血液中の水分が減ると、水分以外の成分が血中に多く存在することになります。血液の濃度が高まり、ドロドロで流れにくい状態になってしまうのです。

すると、次のような症状が起こるでしょう。

・倦怠感、脱力感などを感じる

・脳梗塞や心筋梗塞にかかりやすくなる

・イライラする

これらの症状は血管が詰まりやすくなったり、脳に十分な血液が運ばれにくくなるために起こるものです。

 

水の飲み過ぎもやっぱり良くない!

Close-up of ill woman in bed holding thermometer

ではよく言われているように、たくさん水を飲んでいれば健康でいられるのか、というと、そうは言い切れないようです。

水のとりすぎは次のような症状を引き起こします。

・下痢、胃もたれ

大量の水を体が処理しきれず、消化不良を起こします。

・体全体がむくむ

血液量が増加し、血圧が上がるためです。

・常にだるさを感じる

大量の血液を送り出すために、心臓に過度な負担がかかるために起こります。

 

水分摂取量が腎臓が尿をつくる限界値をこえ続けると、こんな状態を引き起こす可能性も。

・水中毒

体内のカリウムやナトリウムなどの電解質のバランスが悪くなり、頭痛、鼻炎、だるさなどの症状が出ます。さらに症状が進むとめまい、けいれんが起こり、最悪の場合死に至ります!

 

一日の水分は体重の30分の1を目安に

なにごともやりすぎは禁物。では、一日の理想的な水分摂取量ってどれくらいなんでしょう?

一般的には、体重の30分の1程度の量がちょうど良いようです。例えば、

・体重60キロの人 → 1日2リットル

・体重50キロの人 → 1日1.5リットル

といった具合。

ただ、これはあくまで一般的な話。数値には状況や個人差が大いに関わってきます。よく運動をして汗をかく人、一日中インドアな生活を送る人。必要な水分量が違って当たり前ですよね。

また、アルコールは体内で分解されるために大量の水分を必要とします。お酒を飲んだな、という日は、いつもより多めに水を飲むように心がけましょう。

Friends toasting with beer.

 

それから。水分量だけでなく、水分補給の仕方だって重要なんです。一気に必要量をまとめて飲むのは体に負担がかかりますから、できるだけこまめに、少しずつ飲むことを心がけてみてください。

 

おわりに

いかがでしたか? 水は確かに体の半分以上を占める重要な成分ですが、とらなくてもとりすぎても体にはよくありません。自分の状況に臨機応変に対応し、適切な水分摂取量を見極めて水分補給をしましょう。

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