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あらゆるダイエットを試した男 最後に成功した方法をお伝えします

 こちらの記事はDi理論(https://www.diriron.com/)の提供でお送りします。

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ペリーが黒船に乗って来航し、日本が大騒ぎをしていた頃、イギリスではバンティングという葬儀屋のおじさんが書いた 『肥満についての手紙』という本がベストセラーとなって世間を騒がせていました。

バンティング氏は、ありとあらゆるダイエットを試みたものの全て失敗し、64歳の時には身長167センチで体重91.5キロになっていたといいます。

しかし、あるダイエットを始めた結果、毎週500グラムずつ痩せはじめ、最終的に20キロ以上のダイエットを達成。健康な体を取り戻したのだとか。

しかし、そのダイエット法はあまりに斬新で、当時の医学界は全くついて行けず、ただただ「科学的でない」と反論することしかできませんでした。

しかし、バンティング式ダイエットの絶大なる効果は無視することができず、なんと現代でも、いまだに論争と研究が続いています。

 

 

大ヒット!バンティング式ダイエット方法とは?

 

「全然痩せませんね・・・」

バンティングは、困り果てていました。

医者に言われた通り、毎朝運動するようになったにも関わらず、全く痩せないどころか、体を動かせば動かすほど、逆に食欲と体重は増える一方だったからです。

そんなバンティングが痩せた方法、それは「炭水化物(糖質)を制限する」というダイエット。

当時の食事でいえば、「パン・バター・ミルク・砂糖・ビール・ポテトを食べることを止める」というものでした。

 

 

「なんだよ、糖質制限ダイエットかよ」と甘く見るなかれ

 

私がこのバンティング式ダイエットの方法を話すと、

「はいはい、単なる糖質制限ダイエットね」

「てか、そのダイエット法を試しても、全然痩せなかったんですけど」

と冷たい反応を頂くことになります。

そうなると私は、100円ショップで買ったサングラスをかなぐり捨て、泣きながらこう訴えることになります。

「バンティングなくして、ダイエットはなし!!!」

そして、完全にあきれ顔の相手に対して、私は切々とバンティングの苦労を語るのです。

 

ウィリアム・バンティング。

彼がスゴイのは、糖質制限ダイエットに行きつくまでに、「専門家が考えるありとあらゆるダイエットを試し尽くした」こと。

実際、彼はダイエットが目的で、20年間に20回も入院しています。

さらに、恐るべき意志力で、どのダイエット法についても、言われたことを忠実に守り、実行しました。

たとえば、医者に激しい運動をしろと言われれば、毎朝2時間もボートをこぎつづけました。

その結果、筋骨隆々とした体を手に入れたものの、ボートを降りれば激しい食欲に襲われ、結果的にさらに太ってしまったといいます。

「…アホですか!?」

とあなたはいうかも知れませんが、私が注目してもらいたいのは、バンティングの尋常ならぬ努力です。

水泳にウォーキング、低カロリーダイエットといった、私たちにとっておなじみの方法から、大量の薬を使った液体のカリウム療法なんていう怪しげなダイエット法も含めて、およそ19世紀に存在していたすべてのダイエット方法を彼は忠実に試したのです。

しかし、落とすことが出来た体重は、たったの2.7kg…。

「これではいけませんね・・・」

窮地に追い込まれたバンティングは、ついにとんでもない最終手段に出ることに。

一体、どんな手段に出たのでしょうか? 気になる詳細は次回。

 

石川善樹
1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。「人がより良く生きるとは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学など。講演や、雑誌、テレビへの出演も多数。NHK「NEWS WEB」第3期ネットナビゲーター。著書に『仕事はうかつに始めるな―働く人のための集中力マネジメント講座―』(プレジデント社)、『ノーリバウンドダイエット』(法研社)、『最後のダイエット』、『友だちの数で寿命はきまる』(ともにマガジンハウス社)、『健康学習のすすめ』(日本ヘルスサイエンスセンター)がある。