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【お酒の知識】お酒の適量とは?飲んだ翌日の味噌汁の効果とは?

「忙しい人の世界一シンプルな「食」習慣」(著:杉本恵子)より

お酒は身体にいい?

お酒は発酵食品?!

Korean kimchi slices stacked on a plate. This is a traditional Korean staple made from fermented cabbages, together with hot chilli and other spices.

発酵食品は身体にいいと言われていますよね。例えば、納豆、ヨーグルト、キムチ、チーズ、醤油や味噌などの調味料もそうです。

「発酵」というのは微生物の働きによってそれぞれの食材が変化することです。人体にとって有益なものに変化することは「発酵」で、有害なものに変化したものは「腐敗」。いわゆる、腐ってしまうという区別があります。

その微生物は、納豆には「納豆菌」ヨーグルトやチーズには「乳酸菌」、醤油や味噌には「麹菌」などはよく知られていることと思います。あと、「酵母菌」も忘れてはいけません。

パンを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、酵母菌は糖を分解して二酸化炭素とアルコールをつくる働きをするので、アルコールつまりお酒づくりには欠かせない菌です。

その考え方で言うと、日本酒、ワイン、ビール、ウイスキー・・・。これらは製造過程で発酵という工程を経てつくられるものなので、ある種の“発酵食品”と言えなくもないかもしれません。

「酒は百薬の長」という言葉もあるように、飲みすぎなければ身体にいいものです。

お酒を飲む適量はひとつの種類で最小単位!

hand holding a beer bottle without label isolated on white background

では、どれぐらいの量が適量なのか。お酒の好きな人にとって永遠の課題だと思うのですが、個人差はあります。やはりそれぞれのお酒の種類どれか一つを最小単位で飲むのがいいのではないでしょうか。

ビールなら1本。ワインや焼酎ならグラス1杯。日本酒なら1合。ウイスキーならシングル。グラスや瓶の容量は、その人にとっての最小と感じるものでいいと思います。

やはり、それ以上飲むことが習慣的になっていると肝臓がアルコールの分解に追われて負担がかかります。

そして意外に意識されていないのですが、お酒と一緒に食べる「おつまみ」が、結構、身体にとって重いものになっていることが少なくないのです。

お酒と一緒の「おつまみ」は脂肪にご注意

fried chicken wings in batter with french fries

お酒を飲む人は思い当たると思いますが、お店でもビールやワインを飲むときは、唐揚げや焼き鳥、サイコロステーキなど、こってりしたおつまみを頼みがち。

こってりしたおつまみは肉類が多いと思いますが、肉類は必須アミノ酸が含まれた動物性タンパク質が豊富で身体をつくるためには必要なものですが「脂肪」の問題が切り離せません。

脂肪の摂り過ぎはよくないというのは多くの人が知っていますが、大事なのは脂肪の中の「脂質の種類」だという点は、まだ知らない人も多いのです。

大きく分けると、脂質には常温で固まるものと固まりにくいものがあり、牛肉の脂肪からつくる「ヘット」は固まる油、豚肉の脂肪からつくる「ラード」は固まりにくい油で、不飽和脂肪酸が含まれています。

不飽和脂肪酸の方が身体に負担がかかりません。なぜなら固まりやすく溶けやすい性質なので、体内に蓄積されにくいからです。不飽和脂肪酸は豚肉の他、魚介類にも多く含まれています。

お酒の「おつまみ」は肝臓にやさしい身体に負担のないものを

お酒を選ぶとき日本酒や焼酎は、お刺身やお豆腐など和食の食材にも合うので身体への負担は少ないかもしれません。

ピザとワインだけというのも手軽でいいのですが、できればやはり一緒に海藻サラダなどを食べるほうが身体にはやさしいと思います。

また、ビールに枝豆というのも、タンパク質の固まりを一緒に摂ることになるので肝臓にも優しい飲み方です。

肝臓は沈黙の臓器・・・脂肪肝予防に大事なのは運動と休肝日

何より怖いのは、アルコールの分解を受け持つ肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるぐらい、自分でも負担が掛かっていることに気付かないことです。

お酒を飲みながら、脂っこいこってりしたものを食べ続けていると、処理しきれない脂質や糖分が脂肪として肝臓に蓄えられて脂肪肝になります。

この脂肪肝はお酒を飲まない人でも、運動不足などで脂肪燃焼が足りないと同じように起こってしまうものなので注意が必要です。そこからさらに症状が進むと肝炎、肝硬変と命にも関わる重い病気につながってしまいます。

実は、現代の欧米化した食生活では自覚症状のない脂肪肝状態の人は少なくありません。肝臓が無言の悲鳴をあげているとしたら、少なくとも週に2日はお酒や脂っこいものを食べない “休肝日”を設けてあげたほうがいいでしょう。

お酒を飲んだ翌日の味噌汁は大正解

飲むことがわかっているときには事前にタンパク質を摂るべし

あぁ、昨日は飲みすぎた・・・。朝から頭がぼんやりして身体も重い。そんなふうにならないために、できればお酒をたくさん飲むことがわかっているときは、あらかじめ牛乳を飲んだりチーズを食べたりしてタンパク質で胃に粘膜をつくってコーティングしてあげるのもいいと思います。

飲んだ翌日はしじみの味噌汁がおすすめ

Japanese cuisine, soup made with corbicula

Japanese cuisine, soup made with corbicula

そして飲んだ翌朝はしじみの味噌汁を飲むのもおすすめ。しじみに含まれる必須アミノ酸やタウリンには、アルコールの分解で傷ついた肝臓を修復し肝臓の機能を高める働きがあり、味噌のタンパク質も同様に肝臓を強化してくれるからです。

「しじみの味噌汁は難しいかな」そんなときはコンビニで販売されているカップの生味噌汁でもいいですよ。

飲み過ぎたあとの味噌汁が不思議においしく感じられるのは、身体が求めているからだったということですね。