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腸内環境を整えて健康に。日本人に合う発酵食品とは?

「疲れやすい人の食事 いつも元気な人の食事」(著:柴崎真木)より

 

腸内細菌にも相性がある?日本人特有の腸内細菌

 

Closeup of young beautiful woman with hands on her stomach

 

最近よく聞かれる「腸内環境」ということば。腸内にはたくさんの細菌がすんでいます。細菌は、大きく「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3種類に分けることができます。これらのバランスがよいということが、すなわち腸内環境がよいということになります。

 

腸内環境が良好であることが、健康状態にもよいことはよく知られていると思います。また、発酵食品には、腸の働きを整える効果が期待できるということも、よく知られていますよね。しかし一方で、いろいろある発酵食品の中で、人それぞれに相性があるということは、あまり知られていません

 

最近、早稲田大学や東京大学などの共同研究グループが、日本を含めた12か国のヒトの腸内細菌のデータを解析するという研究を行いました。この研究で、健康な日本人には特徴的な腸内細菌が存在することが明らかになりました。

 

この研究の結果をまとめると、日本人の腸内環境は、他国に比べて健康な傾向にあるようです。また、炭水化物などから、効率よく栄養素をつくれる腸内細菌が多く存在しています。さらに、食習慣を反映して、のりやわかめなどの海藻の消化に適している腸内細菌も多いことがわかりました。このことから、日本人の平均寿命の高さや日本人に肥満が少ない理由が解明されるのではないかと期待されています。

 

海外からも注目される日本の食品

 

Close up shot of Natto,soybean paste,Soybeans,Soysauce

 

日本人の腸内環境のよさや、日本人が特有の腸内細菌を持つことと、食事との関連性は今後の研究が待たれるところです。しかし、このような研究の結果から、日本の伝統的な食べ方である一汁三菜や発酵食品などが、健康に気を遣う各国のセレブから注目を集めているのも納得できますね。

 

海外のスーパーマーケットに行くと、たいていのところではアジアンコーナーがあり、キッコーマンのしょうゆは多くの地域で見つけることができます。また、「tofu(豆腐)」「edamame(枝豆)」「natto(納豆)」「miso(味噌)」「shiitake(しいたけ)」「shimeji(しめじ)」「enoki(えのき)」「daikon(だいこん)」「wakame(わかめ)」「konbu(昆布)」「maccha(抹茶)」など、日本語のまま売っている食品も多くみられます。特に、アメリカのオーガニックスーパーでは、これらの食品を現地の人が買っている姿をよくみかけます。

 

日本の伝統食の中に多数ある発酵食品。日本人に合う発酵食品とは?

 

Delicious breakfast with miso soup and rice

 

発酵食品というと、多くの人がまず頭に思い浮かべるのはヨーグルトではないでしょうか。確かに、ヨーグルトは代表的な発酵食品の1つですね。

 

しかし、発酵食品はヨーグルトだけではありません。日本の伝統食の中にも多くの発酵食品があります。例えば、みそ、しょうゆ、みりん、酢、納豆、ぬか漬け、かつお節などがあります。これらの食品は、先の研究の結果から、食物繊維を含む炭水化物をエサとして働く腸内細菌を多く含んでいることがわかっています。

 

日本人は、長い歴史の中で、多くの発酵食品を開発し、日常の食事の中にとり入れてきました。このことからも、現代の日本人も腸内環境を整えたいという場合には、日本古来の発酵食品をとることを心がけてみることが効果的だといえそうですね。

 

日本古来の発酵食品の中でも、もっともとりやすいのは味噌。味噌汁は、1杯でヨーグルト1杯分の乳酸菌が含まれるともいわれています。また、味噌汁にはさまざまな具材を入れることができます。この具材を、乳酸菌のエサとなる食物繊維を多く含む食品にしてみるとより効果的です。例えば、海藻やきのこ、野菜などが食物繊維の豊富な食品として挙げられます。味噌汁は、味噌と食物繊維の豊富な食材の両方を一度にとることができるので一石二鳥ですね。

 

酢の物やぬか漬け、かつお節をたっぷりかけたおひたしは、市販のお惣菜でも用意することができます。どれももう一品ほしいときの副菜といったポジションのメニューなので、少し意識をするだけで腸内環境を整えることができますね。また、なれずしやへしこ、くさやなど地域によって特徴のある発酵食品もあります。旅行や出張などで、機会があれば食べてみるのもいいですね。

 

海外にも多くの発酵食品があります。キムチやメンマ、ナンプラー、ナタデココ、アンチョビ、ピクルス、ザワークラウトなど、野菜だけではなく肉や魚を使ったものも見られます。一度は食べたことがあるものも多いのではないでしょうか。

 

ヨーグルトを食べるのもよいのですが、腸内細菌に合う乳酸菌は人それぞれ違います。いろんな種類の食品から乳酸菌を摂取すると、自分の腸に合ったものがみつけやすくなります。いつも決まった発酵食品しか食べないのではなく、さまざまな発酵食品を食べてみましょう。

 

さまざまな発酵食品を食べて、腸内環境を改善しよう!

 

Relaxed young woman lying on couch.

 

腸内環境を改善することは、健康状態をよくし、疲れにくい身体をつくることにもつながります。さまざまな種類の発酵食品を食べて、乳酸菌をはじめとするいろいろな種類の善玉菌をとり入れましょう。自分の腸に合った発酵食品をみつけて、腸内環境を整え、疲れにくい身体づくりにつなげていければいいですね。

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