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カロリーを減らすだけではダメ!栄養バランスのよい食事で健康的にダイエット

「疲れやすい人の食事 いつも元気な人の食事」(著:柴崎真木)より

 

カロリーだけがモノサシではない!

 

Vector illustration of Green apple with yellow measuring tape

やせない人はカロリー(エネルギー)だけを気にします。

例えば、500キロカロリーの焼き魚定食と450キロカロリーの菓子パンのどちらを食べるかを考えたときに、450キロカロリーの菓子パンを選んでしまうパターンです。やせるためにはエネルギー収支のバランスを考える必要があります。しかし、体内でエネルギーを使うために必要なビタミンやミネラルが不足した状態では、エネルギーを減らしても体脂肪が減りにくかったり、疲労感が抜けにくかったり、体調がよくなかったり、肌や爪がボロボロになったりするなど、理想的なやせ方が難しくなります。

 

例に挙げた菓子パンは、糖質と脂肪が多く、たんぱく質やカルシウム、鉄、ビタミンなどはほとんどとれません。一方の焼き魚定食は、体温の上がりやすいたんぱく質、中性脂肪を減らす働きがあるn‐3系脂肪酸、カルシウム、鉄、ビタミンなどもしっかりとれるため、摂取したエネルギーを体内で使える栄養素を一緒にとることができます。

 

また、カロリーばかり気にする人の他に重量で考えてしまう人もいます。ポテトチップス1袋70グラムとおにぎり1個110グラムのどちらを食べるかを考えたときに、軽いポテトチップスを選んだほうが体重は増えないと考えて選ぶパターンです。ポテトチップスは確かに軽いのですが、1袋で400キロカロリー前後もあります。一方のおにぎりはその半分の180キロカロリー前後です。重量とエネルギーは別物と考える必要があります。

 

体重にとらわれすぎていませんか?大事なのは脂肪を落とすこと。

 

Teenage girl with no appetite on white isolated background

このような考え方になる背景として、体重にとらわれすぎていることが考えられます

アスリートでもマラソンや体操など、体重が軽いほうが有利な種目や、シンクロや新体操など見ためを競う種目の選手によく見られますが、こうした選手たちはパフォーマンスにフォーカスせず、体重にフォーカスしています。いくら体重が軽くても、筋肉や骨がスカスカの状態では走れるはずがありませんし、ジャンプを繰り返せばたちまち骨折してしまいます。

 

見ためが有利な種目でも、体重が採点されるわけではなく、しっかりと引き締まった身体であればよいわけです。そのためには、体重ではなく、筋肉をしっかりつけることが大切です。カロリーや重量ではなく、筋肉の材料や余分な脂肪をしっかり燃やしてくれるビタミンやミネラルがとれるものを選んでいく必要があるのです。

 

たしかにエネルギーをとりすぎれば体重は増えますが、100グラムの変動に一喜一憂する必要はなく、1週間くらいみて、上下しながら増えている傾向か、減っている傾向かをみて、摂取エネルギー量を調整するようにしましょう。

 

栄養バランスを考えた食事をしっかりとろう!

 

table full of all kinds of food in our daily diet includes proteins, carbohydrates, fats, vegetables and fruits

食事は、食品重量当たりに含まれる栄養素の量を考えることが大切です。これを栄養素密度といいます。

 

同じ100グラムであれば栄養素の種類や量ができるだけ多いもの、つまり、栄養素密度の高いものを優先的に選ぶようにします。栄養素密度の低いものの多くは、甘く、油が多い口当たりのよいものです。そうした食品はカロリーが高い割には栄養素は少ないのです。栄養素密度の高い食品は、緑黄色野菜、青魚、赤身肉、大豆製品、卵、乳製品、雑穀などがあります。例えば、レタス中心のサラダとブロッコリーやトマトの入ったサラダを比べてみましょう。後者のサラダのほうがエネルギーはあまり変わらないにもかかわらず、ビタミンやミネラルを多くとることができます。

 

重量を減らすだけのダイエットは、必要な栄養素も減らしてしまう可能性があります。ボリューム感は変えず、食品の種類や調理方法を変えて余分な脂肪や糖分を減らし、ビタミンやミネラルの多くとることがやせるための食事なのです。

 

例えば、「から揚げ5個、サラダ、味噌汁、ごはん」という食事の場合には、「から揚げ2個、冷奴、サラダ、おひたし、味噌汁、ごはん」というように減らした分をエネルギーの低いものに置き換えれば、全重量をあまり変えず、栄養密度の高い食事になります。

 

市販の食品を買うときには、記載されている栄養成分をチェックします。脂肪量に9キロカロリーをかけると、その食品に含まれる脂肪のエネルギー量がわかります。全体のエネルギー量に対して脂肪エネルギー量が占める割合をみて、30%を超えるような食品はかなり脂肪が多く含まれています。組み合わせて食べるものは、脂肪エネルギー比率の低いものを選ぶとよいでしょう。

 

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バランスよく栄養をとれていますか?1日の食生活をチェック。

 

Felt pen writing a green check mark on a checklist

 

自分の栄養密度を調べるには、毎日の食生活をチェックすることが重要です。3か月ほど、毎日、起床時体重と体温、食事内容、運動の有無をノートに記録します。食事内容は、次の1〜13の項目のうち、とれたものに◯印をつけます。1日で13(嗜好品)以外の12項目に◯印がつくことが目標です。次の図のようなチェックシートを使ってやってみてください。図の下にあるリンク先で手に入れることもできます。

 

  1. 穀類
  2. イモ類
  3. 果物類
  4. 肉類
  5. 魚介類
  6. 大豆製品
  7. 乳製品
  8. 緑黄色野菜
  9. 淡色野菜
  10. きのこ類
  11. 海藻類
  12. 嗜好品

 

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http://www.cm-publishing.co.jp/healthy_meal/

 

はじめは3〜4つしか◯印がつかないかもしれません。しかし、これらの項目すべてに◯印がつけられるようになると、「前よりよく食べているのにやせた」「朝起きられないことがなくなった」「疲れにくくなった」「肌の調子がよくなった」「冷え性が改善した」など、やせる以外の効果も見られるようになります。食事量やエネルギーだけでなく。食事の質がダイエットや体質改善にとても重要だということですね。

 

急激な減量に要注意!エネルギー源や水分はしっかりとろう

 

Girl drinking water sitting on a couch at home and looking at camera

 

翌日に健康診断を控えていたり、プールで水着になる予定があったりすると、少しでも体重を落とそうと、サウナやお風呂で汗を無理やり出したり、飲食を禁止したりする人もいます、しかし、減量しても動ける身体でなければいけません。しっかり動ける身体にするには、炭水化物と水分が重要。エネルギー源である炭水化物が不足すれば動けなくなるのは当然ですね。また、体内の水分も不足するとオーバーヒートを起こし、つってしまったりして動けなくなります。

 

もっと深刻なのは、絶食していることで、筋肉のたんぱく質が分解されてエネルギーとして使われることです。パワーが必要なのにもかかわらず、その源である筋肉が減ってはなんのための減量かわかりません。とにかく減量中でも野菜やきのこ、海藻はしっかり食べること、たんぱく質は脂肪の少ない肉や魚をごはんが進む程度にとり、ごはんと味噌汁は、極端に減らさないように食事をすることが大切です。

 

炭水化物は身体を動かす大切なエネルギー源ですから、必要量がとれていなければ、集中力が低下したり、疲れやすくなったりするのは当然のことなのです。

 

カロリーや重量だけを重視せず、バランスのよい食事で健康的にやせよう!

 

Healthy food in heart and cholesterol diet concept on vintage boards

 

いかがでしたか?仕事の効率を落とさず、ストレスなく、健康にやせるには、栄養バランスをしっかり考えて食事をとることが重要です。自分が1日にどのような食品を食べているかを把握することから始めて、健康的に引き締まったか身体を手に入れましょう!

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