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健康経営に欠かせない社内イベントとは? 社員のメンタルヘルス・体調をケアして組織を活性化

健康経営のための社内健康イベント

働き方改革の導入とともに、社員の健康増進・健康管理は企業にとって経営課題となるほど、健康経営に重きを置く企業が増えてきています。採用面でも有利に働くとされる健康経営ですが、具体的にどんな施策が最適なのかは悩ましいところ。

ここでは、社員の健康増進・健康管理に役立つ、おすすめの社内健康イベントについてご紹介します。ヨガやストレッチをはじめ、自身のパフォーマンスを最大化する姿勢矯正トレーニングなどのフィジカルにアプローチするものから、睡眠の質を改善して疲労回復に導く方法や、メンタル面にアプローチするマインドフルネス(瞑想)など、社員のメンタルヘルス・体調をケアして生産性をアップするアイデアが満載です。

1)健康経営とそのメリットとは? 

健康経営のための社内健康イベント

■健康経営とは

健康経営とは、企業が従業員の健康増進に留意、健康管理を経営課題としてとらえ実践それが従業員の健康につながり、結果として企業の生産性も向上することを目指した経営手法のことを指します。

健康経営への取り組みが、将来的に企業の収益性等を高めるための投資であるという考え方のもと、社員の健康増進・健康管理に取り組む経営スタイルはポピュラーになりつつあります。

 

■健康経営のメリットとは 

従業員が心身ともに健康であることが、組織の活性につながりひいては生産性やブランド力の向上など、企業にとってプラスの効果をもたらす「健康経営」。そのメリットは企業にとっても、従業員にとっても多岐に渡りますが、以下に主なメリットをご紹介します。

 

健康経営のための社内健康イベント

 

<「健康経営」のメリット>

■生産性の向上:

社員が健康であることは、そのまま生産性の向上に直結します。非効率的な長時間労働や人間関係によるストレスなどが原因で、社員が健康を害している場合は効率よく業務を遂行することが難しくなります。一方で、社員が健康であれば、効率よく業務をこなせるので生産性の向上につながります。

経済産業省によれば、女性特有の月経随伴症状などによる労働損失は、4,911億円と試算。健康経営を通して女性の健康課題に対応し、女性が働きやすい環境を整備することが、生産性や企業の業績向上に結びつくと考えられています。

また、米国のシンクタンク「ランド研究所」の調査結果によると、仕事のパフォーマンスが落ちるなどの睡眠不足に起因する経済損失は年間で約15億にまで上ると試算されています。GDP比でもっとも睡眠負債の割合が高いのは日本で、GDP比の2.92%が睡眠不足により損失されているのです。

 

健康経営のための社内健康イベント

 

■医療費の削減:

社員が健康を害することが少なくなれば、社員本人の医療費が削減できるだけでなく、企業が負担する医療費(社会保障額)のコスト軽減にもつながります。

 

■離職率の低下:

人手不足が働きやすい環境と従業員の健康が担保されることで、離職率の改善につながります。また、健康上の理由やメンタル面での不調による休職を減らすためにも、従業員の身心を健康に導くことは企業にとって急務といえる課題です。

 

■企業のブランド力の強化:

健康経営が実現できれば〝ホワイトな企業〟というイメージアップにもつながり、採用面でもプラスに。ほか、「健康経営優良法人ホワイト500」「健康経営優良法人」のように、健康企業銘柄として選出された企業は投資家も注目していることから、株価の上昇も期待できます。

 

2)組織を活性させるためのアイデア

健康経営のための社内健康イベント

現在、日本では働き方改革に関連し、労働時間の削減に力を入れる企業が増えていますが、実際は実務濃度が濃くなり精神的な疲労につながっていることが多いようです。それらの現状を踏まえて、企業側は業務管理・評価・精神サポートの3要素が求められています。また、問題解決のためには、いくつかの指標を複合的に見ていく必要がありますが、専門家の助けを借りることも検討する必要があります。

 

たとえば、以下のような問題点やトラブルですが、社内で起きている・頻発している、ということはありませんか?

 

■離職が相次ぎ、採用にも苦戦。慢性的に人手不足

■みんな、心身ともに疲れが溜まっている。休職者も発生

■職場の雰囲気が良くなく、人間関係トラブルなども勃発

■やる気はないが離職もせず、組織にぶら下がっている人がいる

■通常業務と教育・管理業務の並行で、マネジャー層が疲弊

 

もしひとつでも当てはまる項目があったら、組織全体が疲れている証拠。社員の健康増進・健康管理に取り組み、心身コンディションを上げていく必要があります。

「心が変われば態度が変わる。態度が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。運命が変われば人生が変わる」という、故・野村克也氏の有名な名言がありますが、健全な肉体には健全な精神が宿るもの。

健康的なライフスタイルの入り口として、簡単なのは体を動かすことでしょう。人手不足の折ですから、専門家の助けを借りて、社内でストレッチやヨガ、マインドフルネス(瞑想)などの、社員向けの健康イベントの定期的な開催がおすすめです。

 

≫健康経営を目指す企業に最適な「法人向けウェルネスセミナー」とは?

 

3)社員のメンタルヘルスや健康管理に最適!社内健康イベントのメリットとは? 

健康経営にはさまざまなアプローチはありますが、ここでは、従業員向けの社内健康イベントの魅力を説明します。

社員向けの社内の健康イベントの魅力とは、

 

■ヨガやストレッチ、マインドフルネス(瞑想)の専門家が来社して、座学と実践で健康づくりを習慣づけてくれる

■健康的な生活をしていない従業員の意識を変えてくれる

■スポーツをはじめ体を動かす習慣がない、やりたがらない社員も、就業時間中なら参加させることができる

■身体を動かすことで、メンタル面にもプラスとなる etc.

 

健康イベントの種類はさまざまですが、選び方は「座学と実践がセットになった健康イベント」がおすすめ。理論を理解したうえで実践できるので、社内で開催された健康イベントの後も、ふだんの生活に取り入れやすくなります。

 

次の章からは、おすすめの社内健康イベントのプログラムについて解説します。

 

4)おすすめの社内健康イベント➀ヨガ・ストレッチ

健康経営のための社内健康イベント

サンスクリット語で「つながり」を意味する「ヨガ(ヨーガ)/yoga」。心と身体がつながっている状態を指し、発祥はインダス文明にまでさかのぼるとも言われています。ヨガやストレッチを社内の健康イベントで行う際は、着替えはせずに行うことがほとんど。行う場所は、社内の会議室やイベントホールなど参加人数に合わせてスペースを確保します。

 

<ヨガ・ストレッチのメリット>

ゆっくりとした深い呼吸が特徴のヨガは、自律神経を整えることで心身のバランスを取り、ストレス軽減につながるとされています。また、ヨガのポーズを行うと全身の血行がよくなったり、こわばった筋肉がほぐれることで、肩コリや腰痛の軽減にも。ヨガ・ストレッチは、筋力がない・運動が苦手な人も無理なく行えるので、性別や年齢を問わない社内の健康イベントに最適です。

 

5)おすすめの社内健康イベント②マインドフルネス(瞑想)

健康経営のための社内健康イベント

Apple創業者のスティーブ・ジョブズをはじめ、GoogleやNIKE、Intel、Facebookなど世界的な企業がこぞって取り入れていることでも知られる「マインドフルネス(瞑想)」。ストレスや疲労を取り払い、脳をクリアにしてくれるマインドフルネスですが、やり方がわからないという人も多いですよね。

社内健康イベントでマインドフルネスを行う場合は、着替えの必要はありません。スーツ姿のまま、イスに座ってできるトレーニングやストレッチをしてから、瞑想を行います。

 

<マインドフルネス(瞑想)のメリット>

マインドフルネスには、集中力や判断力の強化・クリエイティビティの増大・共感性の向上・対人関係の改善など、多岐にわたる効果があることも科学的に証明されています。いずれも忙しい現代のビジネスパーソンにとって嬉しいものばかり。

瞑想を日常に取り入れることで、自律神経が整い、朝すっきり起きられるといった体の変化をはじめ、アイデアが浮かびやすくなる、集中力・注意力の強化などメンタル面でのメリットも多くあげられます。

 

6)おすすめの健康イベント③毎日のセルフコンディショニング

健康経営のための社内健康イベント

食事の調整やストレッチ、睡眠など、人によってとらえ方がさまざまなコンディショニング。コンディショニングとは、自身の健康状態を最高の状態でキープするために行う事前対策のこと。

企業の従業員向け健康イベントでコンディショニングを取り入れる場合は、睡眠の質にフォーカスし、朝の目覚めが爽快になるセルフコンディショニングの方法をレクチャー。着替えの必要はなく、社内の会議室やイベントホールなどで座学とストレッチや呼吸などの実践を行います。

 

<毎日のセルフコンディショニングのメリット>

朝すっきりと目覚め、最高の一日のスタートが切れるようになることで、身心にプラスの効果をもたらすセルフコンディショニング。社内の健康イベントで、セルフコンディショニングのやり方をマスターすると、体・心・頭が軽くなるだけでなく、睡眠の質の向上や、呼吸で気持ちを整えられるようになり、食事習慣が変わるなど、健康的な変化が実感できるようになります。

 

7)おすすめの健康イベント④姿勢を矯正するトレーニング

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デスクワークでPCに向かうことが多い現代のビジネスパーソンは、無意識のうちに猫背になっていたり、肩が内側に入っていることがほとんど。また、日常的にスマホ操作をしていると〝スマホ首〟とよばれるストレートネックのリスクも。姿勢が悪いと肩コリ・首コリの原因にもなります。

社内の健康イベントでは姿勢を矯正するトレーニングを行う際は、姿勢を最短できれいにする方法を講義と実践で学ぶことができます。

 

<姿勢を矯正することのメリット>

猫背などの姿勢の悪さは見た目だけの問題ではなく「体がゆがみ、本来のパフォーマンスを発揮できなくなっている状態」を意味します。体全体のバランスが崩れ、肩コリや腰痛、代謝が落ちて太りやすい、集中力の低下、疲れやすい、やる気や自信の喪失などのさまざまな不調を、姿勢を矯正することで改善に導くことが可能です。

 

8)おすすめ健康イベント⑤疲労回復プログラム

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長時間の睡眠を取っても疲れが取れない……というビジネスパーソンは多いようです。それもそのはず、仕事を終えた夜、脳と体は疲労物質でいっぱいに。血流は滞り、筋肉は凝り固まり、頭の中は仕事のことや悩み、ネットで見たニュースなど、終始いろんなことがぐるぐると巡る……。言うなれば、脳と体がガチガチに緊張している状態と言っても過言ではありません。そんな状態のまま眠ったところで、本当の意味での疲労回復はかないません。

社員向けの健康イベントで、疲労回復プログラムを行う場合は、疲労の原因と疲労を正しく取り除く方法を、座学と実践で学ぶことができます。

 

<疲労回復プログラムのメリット>

現代人の脳は、デスクワークで激しく疲労しています。脳疲労の原因には、日中や活動時に優位になる「交感神経」と、リラックスしているときに優位になる「副交感神経」のふたつからなる自律神経が深く関係しています。ただし、交感神経は体を動かしているときだけでなく、PC作業やスマホ操作でも交感神経が優位になるため、いざ寝ようという時間になっても交感神経が優位なまま……という状態に。そのため寝つきが悪く、睡眠の質も低下しやすく、朝目覚めたときに前日の疲れが残っているという状態に。

疲労回復プログラムでは、体をほぐすストレッチや、自重トレーニング、マインドフルネス(瞑想)などを通して1日の疲れをリセットすることが可能です。

 

9)まとめ・身心の健康は休職・離職の予防にもつながる

健康経営のための社内健康イベント

企業で働く従業員が身心ともの健康であることと、組織のパフォーマンスが関連していることは多くの研究で取り上げられています。たとえば、ユタ大学のテニー氏らによる2016年の論文では、社員の「主観的ウェルビーイング(心身の健康と幸せ)」が組織に好影響をもたらすことが明らかになっています。

この「ウェルビーイング(well-being)」とは、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味しており、「幸福」と翻訳されることもあります。社員自身が健康だと実感し、幸福だと感じることが、組織の活性化につながるのです。

身心ともに健康であれば、欠勤の減少、自制心の上昇、モチベーションの上昇、創造性の増加、良い人間関係、離職の減少など好影響をもたらし、それらの結果として、組織・個人の良いパフォーマンスにつながるのだろう、と論文の中で結論付けられているからです。

 

健康経営を実践するうえで、欠かせないのが従業員の健康増進・健康管理です。ここでは、専門家に依頼することで簡単に取り入れられる、社内健康イベントのアイデアをご紹介しました。

ヨガやストレッチ、マインドフルネス(瞑想)、姿勢矯正トレーニング、疲労回復プログラム、セルフコンディショニングなど、一般的に関心の高いプログラムも、社内イベントとして行えば社員は無料で参加できます。

最初は〝会社が決めたから〟という気持ちで参加していた従業員も、やってみると体やメンタルにプラスの変化を感じられるようになり、自然と健康的なライフスタイルにシフトしていけるでしょう。

 

≫マインドフルネスやセルフコンディショニングが体験できる社内向け健康イベントを詳しく見る


■参考文献:

「辞める人・ぶら下がる人・潰れる人」さて、どうする?』上村紀夫著(産業医・経営コンサルタント・MBA)

エグゼクティブ・コンディショニング』ZERO GYM(ゼロジム)著/松尾伊津香監修

脳がクリアになるマインドフルネス仕事術』川野泰周著/柳井啓司編著

超疲労回復』ZERO GYM(ゼロジム)・松尾伊津香著

超「姿勢」力』ZERO GYM(ゼロジム)著/重森健太監修

■出典:

「健康経営における女性の健康の取り組みについて」経済産業省 ヘルスケア産業課 


■記事を書いた人:青山のりこ

芸能誌や生活情報誌、航空会社の機内誌編集をはじめ、ウエディングサイトのコンテンツ制作を経て、現在フリーランスで活動中

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