FITNESS

肥満の真犯人判明! 食事制限・運動の前にするべきことはコレ

こちらの記事はDi理論(https://www.diriron.com/)の提供でお送りします。

 

 

なぜ人は、太るのか?

そのメカニズムは、驚くほどシンプル。すでに常識となっていて改めて説明するまでもありませんが、太る直接の原因は、「食べすぎ」と「運動不足」です。

でも、ここでもう一歩踏み込んで考えてみてください。

「そもそもなぜ、食べすぎたり、運動不足になるのでしょうか?」

 

Di1 グラフ1

 

ハーバード大学のフランク・フ教授らによると、太る原因の原因は、なんと「睡眠不足」にあるといいます(ちなみに睡眠不足とは、一日の睡眠時間が、6時間以下の状態をさします)。

 

Di1 グラフ2

 

「なぜ睡眠不足なの?!」という疑問が頭に浮かぶでしょう。

フランク・フ教授によれば、睡眠不足が肥満に至る、2つのメカニズムがあるといいます。
1つずつ、簡潔に見ていくことにしましょう。

 

 

1)摂取カロリーの増加

睡眠が不足すると、起きている時間が長くなるので、単純に食べる回数が多くなってしまいます。さらに、 寝不足が続くとつい食べてしまう回数も増えてしまうのです。これには「グレリン」という食欲増進ホルモンが関係しています。

2004年に、米国ウィスコンシン州在住の1024名を対象に行われた実験によると、5時間しか睡眠をとらなかった人は、8時間睡眠の人に比べて、食欲増進ホルモンである「グレリン」が約15%も多かったと報告されています。

つまり、睡眠不足になると、食べ物を求めるメカニズムが働くように、私たちの体はプログラミングされているのです。

 

 

2)消費カロリーの低下

睡眠不足は、消費カロリーの低下も招きます。経験したことがある人も多いと思いますが、睡眠不足が続くと、疲労感が増してきます。そのため、とても体を動かす気にはなれず、結果として消費カロリーが低下するのです。

さらに、フランク教授によれば、睡眠不足により体温が下がってくるといいます。すると、体の消費エネルギーの多くを占める基礎代謝が下がり、消費カロリーも低下してしまいます。

つまり、睡眠不足は下記図のメカニズムを介して、肥満につながっているのです。

 

Di1 グラフ3

 

ダイエットをはじめるなら、いきなり食事制限や運動不足の解消に手をつけるのではなく、まずは睡眠の乱れをなおすところから始めるといいのかもしれませんね。

 

石川善樹
1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。「人がより良く生きるとは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学など。講演や、雑誌、テレビへの出演も多数。NHK「NEWS WEB」第3期ネットナビゲーター。著書に『仕事はうかつに始めるな―働く人のための集中力マネジメント講座―』(プレジデント社)、『ノーリバウンドダイエット』(法研社)、『最後のダイエット』、『友だちの数で寿命はきまる』(ともにマガジンハウス社)、『健康学習のすすめ』(日本ヘルスサイエンスセンター)がある。