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ストレス社会のカギ「BDNF」とは?有酸素運動でBDNFを増やし、ストレス解消しよう!

「はたらく人のコンディショニング事典」(著:岩崎一郎、松村和夏、渡部卓)より

ストレス社会脱出の糸口はどこにある?

 

仕事、恋愛、人間関係。

現代人はとかくストレスを抱えがちです。

適度なストレスは細胞を活性化させるため、ある程度は必要だと言われていますが、過度、あるいは慢性的なストレスは完全にマイナスでしかありません。

ストレスを上手く解消するにはどうしたらいいのか。

その答えを解く鍵は、脳にあります。

 

 

運動で脳も鍛えられる

 

脳では、運動によって適度な負荷がかかると、遺伝子が活性化しタンパク質が生成されることで、脳に変化が起こります。

筋肉を増強するのに、いったんそれを壊してから休ませる必要があるのと同じように、脳のニューロンにも、もともと修復・回復のメカニズムが備わっているのです。

運動をすれば、筋肉と脳の両方に軽度の負荷がかかり、ともに鍛えることができるというわけです。

まさに一石二鳥。

運動不足の人はそれだけでかなりの損をしています。

 

 

有酸素運動でBDNFの分泌量を増やす

 

運動の中でもとくに有効なのは有酸素運動。

酸素を持続的に消費しながら、筋肉を動かしてエネルギーを発生させる運動のことで、ウォーキングやジョギング、水泳、エアロビクスなど、軽い運動のことを指します。

 

なぜストレス解消に有酸素運動が効果的なのかというと、有酸素運動を行うと脳由来神経栄養因子「BDNF(Brain-derived neurotrophic factor )」の分泌量が増えると言われているからです。

BDNFはタンパク質の一種で、神経細胞の生育や活性化、再生を促進するとされています。

脳の活動を支えている代表的な栄養分のひとつとして、近年非常に注目され、テレビ番組などでもよくとり上げられるようになりました。

 

有酸素運動をすることは、ストレス発散、うつや認知症の予防にも有効とも言われています。

定期的に行えば、ストレスを受けた際にストレスホルモンが過剰に分泌されなくなるため、少々のストレスには反応しないようになるということもわかっています。

 

 

 

有酸素運動で健康な身体へ

 

有酸素運動を行うと体内の糖質や脂肪が酸素とともに消費されるので、ダイエット効果も期待できます。

他にも心肺機能が強化され、血液循環・代謝の改善になるばかりでなく、高脂血症、高血圧、糖尿病などの予防・治療効果もあると言われています。

 

いいことづくめの有酸素運動。

まずは軽いジョギングから始めてみてはどうでしょうか。

 

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