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男も見た目が9割。メイクで男らしさを演出しよう。

「エグゼクティブになる人の若々しい顔のつくり方」(著・野々下一美)より

あなたはどっち?男性ホルモンの量が男らしさを決める

Businessman Fixing Cufflinks his Suit

男性ホルモンがあるおかげで男らしい体型や筋肉質になるのはみなさんもご存じでしょう。
逆にいえば、男性ホルモンがあるおかげで、水分が少ない、皮脂が多い、それによって毛穴が広がってしまうという、肌のきれいさという面では、マイナス面をもたらします。

男性ホルモン(テストステロン)は、年齢的に見ると10代から20代にかけて急激に分泌されます。それによって、骨や筋肉が発達して、いわゆる男らしい体型に変わってくるのですが、髭や体毛が生えてくるといった変化ももたらします。
今回はその男性ホルモンをキーワードに、一流の男になるために必要なことを学びましょう

 

男性ホルモンが多い人の特徴

 

男性ホルモンが強く分泌している人は、一般的に髭や体毛が濃くなり、前頭部の毛髪が薄くなります。
ホルモンバランスが体に影響を及ぼしていることは、例えば、男性ホルモンが減ってくると、男性のバストが膨らんでくるとか体に丸みが出てくる、反対に閉経後の女性に髭が生えてくることなどを見れば明らかでしょう。

上昇志向、前向きな闘争心、競争心、リーダーシップをつかさどっているのは男性ホルモンなので、女性の社会進出が進んで企業内での競争原理に対応していくうちに、女性の男性ホルモンが促進されます。これがいわゆる肉食女子と呼ばれる現象につながっています。逆に、女性を庇護しなければならないという束縛から解放されることで、男性の草食化も進んできたのだと思われます。
正直、男性ホルモンが過多な方は、髭や体毛が濃くて、頭髪が薄く、肌が脂ぎっているので、現代においては外見的に損をしてることは間違いないでしょう。ホルモンの分泌は自分ではどうすることもできず、制御できません。
ですが少なくとも、その仕組みを知ることで、身だしなみや普段のお手入れで外見的なマイナスをカバーすることができます。
コスメによる演出の意味がここにあります。

Portrait of stylish handsome young man with bristle standing outdoors and leaning on wall. Man wearing jacket and shirt

 

 

男性コスメの大前提

 

男性がコスメをする際に、もっとも重要なことがあります。
それは男性が化粧品を使うことによって、女性らしくなってはいけないということ。むしろ、より魅力的な男性を演出するのが大切です。スキンケアをすることで肌を常に快適な状態に保ち、ファンデーションで肌質をカバーすることで、透明感のあるあなたを魅せるようにしましょう。

外見に自信を持つことで、それが態度や言動にも表れてくると、当然周囲のあなたを見る目も変わってくるはずです。それを実感しながら、毎日のスキンケアの習慣を続けていくことができるなら、よい循環が生まれることでしょう。

いくら内面的に素晴らしいものをもっていても、知らず知らずのうちに外見から不快感を与えてしまっていたら、あなたのすばらしさは伝わっていません。外見を演出することで、内面が輝くのです。

Fashion classical polished men's brown oxford brogues

 

現代の「一流の男」「エグゼクティブ」の定義

 

従来、外見を意識したりおしゃれに気を遣うことは、仕事の能力とは関係のことと思われていました。しかし、今はすっかり価値観が逆転しています。不潔な人やだらしない服装の人は論外ですが、身だしなみにこだわらない人やおしゃれのセンスが古い人、TPOをわきまえない人も、仕事ができるかどうか疑いの目で見られるようになりました。

当然、今日的な「一流の男」や「エグゼクティブ」の定義も変わらざるを得ません。専門分野で力をいかんなく発揮しる能力が一流を裏付けていた時代から、専門能力にプラスして関係調整力が求められる時代に変わりました。

関係調整力をコミュニケーション力と言い換えてもいいのですが、もっと直截的な言い方が許されるならば、「嫌われない力」と言えます。今日では、どんなに専門能力が高くても、第三者からシャットアウトされたら能力を発揮できないからです。
2012年にマクロミルが男性向けに行ったアンケート「男性の身だしなみに関する調査」によれば、「人からどんな人物に見られないですか」という質問に対して、すべての世代で「清潔感がある人」が1位でした。2位に「礼儀正しい人」が入っています。別なアンケートで「職場の男性の第一印象で大事なことはなんですか?」という質問に対して、女性の回答の1位がやはり「清潔感がある」なのです(Beauty総研「男性美容に関する調査)。
まずは嫌われないことが大事という意識が読み取れるアンケート結果だと思います。ちなみに同じBeauty総研の調査では、女性比率が5割以上の職場にいる男性は、女性比率が2割以下の男性に比べて、スキンケアへの関心度が30%も増えるそうです。

Close up of bearded man is smelling cologne with pleasure. He is standing in suit. Isolated

 

一流の男になるために

スキンケアに手を抜かず、メイクにも挑戦している男性は、今風の言葉で言えば「意識が高い」人といえます。その意識の高さは、かつてであればナルシストとみられたでしょうが、いまは好感を持って歓迎されています。

現在は、自分の身だしなみに気を遣う人は、周囲の仕事の質そのものにも気を遣うであろうと評価される時代なのです。
みなさんも「できる男」を演出するために、男性のコスメにぜひチャレンジしていきましょう。

 

 

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