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究極の地産地消系発酵食品は、糞! 離乳食も糞なのです。

世界中をめぐる著者が、現地の健康情報を毎週お届けします。

 

先週の記事「一生カラダを洗わない、世界一美しい民族。ナミビアで、No Pooに挑戦します!」で宣言したとおり、「No Poo」を実践しています。

この1週間、シャンプーどころか石鹸も使っていません。

体臭にコクが出ているのかどうかは、鼻の効かない妻Yukoに聞いてもわかりませんが、自身で嗅いでみたところ、加齢臭が薄まった感があります。

また、絹糸のように細かった髪の毛には、力強さというか、生命感が宿ってきたような確かなゴワゴワ感。手ぐしへの抵抗が、頼もしいです。引き続き頑張っていただきたい。

ただひとつ問題がありまして、シャワーのときにパンツを洗うことがあるのですが、シャンプーも石鹸も使っていないので、単なる水洗いになってしまうことです。

果たして、洗剤を使わずに汚れが落ちるものなのか。

無駄に彩り豊富なパンツなので、見た目では汚れの落ち具合を判断できません。

これもまた、自分で匂いを嗅ぐしかないですかね?

 

 

ナミビアを東へ進みます。

盲腸のようにはみ出た謎の「カプリビ回廊」を突き抜けること450km、ボツワナに入りました。

ナミビア・ジンバブエ・ザンビア・ボツワナの恐ろしげな4カ国が入り乱れる、地政学的ダンジョン。一触即発系のきな臭い人間交差点に怯えていたものの、意外にのどかです。

アフリカ名物の賄賂攻撃はなく、フレンドリーと呼べなくもない態度の悪さですが、手続きはいたって事務的。

国境でお出迎えしてくれたのは、小学1年生くらいに成長したワイルドな猿。

町のなかを大きな犬が歩いているなあと眺めていたら、イボイノシシでした。

 

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食糧不足を解決!

 

実はイボイノシシ、サイや象の糞を食べます。

変態じゃありません、「食糞」と呼ばれるれっきとした普通の行為です。

サイの脱糞は、1日に40kg。

一頭のサイに寄生するだけで一家を養えそうですが、アフリカゾウは1日に300kgの草を食べて、脱糞率3割3分3輪の100kg。

陸上で最も大きいカラダを持ちながらも歯が4本しかないからか、未消化率44%というエコフレンドリーです。多くの栄養が残されているだけではなく、消化吸収を助ける腸内細菌や微生物が含まれているので、シリアルにヨーグルトをかけたようなものです。

 

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食糞は、イボイノシシの専売特許ではありません。

ウサギは、可愛い顔してスゴイです。

もはやデザート系に進化。

硬軟2種類の糞を持ち、硬いのは普通に放置。柔らかいのが食用で、体内で作られた発酵食品なのです。

お尻の穴に直接口をつけて食べるという究極の地産地消が、ウサギの食糞です。

糞を離乳食にする、斬新な動物もいます。

コアラです。

糞を通じて、ユーカリの毒素を分解する酵素を赤ちゃんに捧げる母の愛。別の葉を食べればいいじゃんって思うのは、余計なお世話です。

チンパンジーにいたっては、食糧不足を糞でしのぐわけですから、糞を食って糞を出し糞を食う、ひとり永久機関。たいしたものです。

 

 

やっぱり人間って変態!

 

人間も負けてはいません。

黒飴に包んで3日間夜露に晒して丸めて飲めば、ナニに効くかは知りませんが、Wikipediaに載るほどの民間療法。

味によって病気を診断する「嘗糞」。

長じて「このう○ちは、だーれ?」的な人あてゲームもあったというから、やっぱり人間って変態です。

そして今、他人の便を薄めて移植する「糞便移植療法」の時代。

佐藤さんの旦那さんのう○ちって効くわよ~、なんて話が出ても不思議じゃないのです。

 

イボイノシシが、ゆっくりと交差点を渡ります。

強烈な日差しが頭皮に痛いです。

 

 

石澤義裕(いしざわ・よしひろ)
デザイナー。1965年、北海道旭川市生まれ。札幌で育ち、東京で大人になる。出版社勤務、デザイン事務所、編集プロダクションなど複数の会社経営の後、2005年4月より建築家の妻と夫婦で世界一周中。生活費を稼ぎながら旅を続ける、ワーキング・パッカー。世界中の生の健康トレンド情報をビジネスライフで連載中。

 

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