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なぜか”高見え”する人の買い物術。同じ予算なのに「2万円の人」と「8万円の人」の違いとは?

余裕がなく時間に追われ、予定をこなすだけの毎日。「このままでいいんだろうか」と過去に後悔、将来に不安を抱いている人も多いのではないでしょうか。

ライフスタイルコンサルタントの横田真由子さんは、そんな忙しい方に向けて「毎日の時間の質を上げ、もっと素敵に生きるためのヒント」を紹介しています。

この記事では横田さんの著作、『本当に必要なことはすべて「ひとりの時間」が教えてくれる』から、”忙しくてもとっておきの部屋を作る方法”をお伝えします。


決断の多い日々を乗り越えるには

日々の暮らしは決断の連続です。

「今日、何を着ていくか?」「ランチに何を食べるか?」といった小さな選択から、人生を左右するような重大な選択まで、多くの決断に神経をすり減らす毎日です。

情報もモノも溢れている今、選択肢は膨大で、あればあるほど、私たちは疲弊していきます。「これしかない」と言われる方が、ラクなのかもしれません。

昔、倉庫のように広い店内に、色とりどりのフリースが天井までぎっしり並べられている前で、途方に暮れたことがあります。選ぶ楽しみより、疲労感の方が大きく、結局、買わずに立ち去りました。この中から一着を選ぶことは永遠に不可能のような気がしました。

今なら間違いなく、定番の白か黒、もしくはネイビーを選ぶので迷うことはありませんが、「新色の方が新鮮かな?」「たまには違う色がいいかな?」と、当時は揺れるばかりでした。

ですから、販売員をしていた時も、種類があればあるほど、お客様は迷われて、買わずに立ち去るだろうと思っていました。

そこで気をつけていたことがあります。

どんなシーンでどんな風に使いたいのか、ご希望やニーズをお聞きして、三つまでに絞って差し上げることです。そして、それぞれの商品のメリット、デメリットを的確にお伝えすると、自然と選んでいただけました。

 

時間をかけて満足する決断を

買い物をする時は、「こんなシーンで」「こんな使い方をしたい」「こんなものと合わせたい」ということをあらかじめイメージしておき、選択肢を絞っていくことです。

現代の私たちは、「決める」ということがストレスになっているのではないでしょうか?

洋服から生き方まで、選択肢が多すぎることは不安の元です。ストレスを感じ、心がだんだん不安定になります。常に天井まで並んだ色とりどりのフリースを見上げている状態です。

決断しなければならない場面が多いから、知らない誰かの書いた口コミを信じて、安易にポチッと購入ボタンを押していませんか? 「安いから」というだけで決断していませんか?

安易に買っては飽きて、また欲しくなっては買い、要らなくなって捨てる、を繰り返していくと、永遠に「本当に満足する決断ができない、不安スパイラル」から抜け出せなくなってしまいます。このスパイラルに陥ると、自分の方向性さえ見失う恐れがあります。

本当に満足したものを選択できた時、自分の方向性がわかり、自信となります。

「誰が何と言ってもこれが最高」と言えるものを選べるようになるには、まずは自分のことをよく知ることです。何が快適で、何が不快なのか、ひとりの時間に心の声をしっかり聴いて、それをごまかさないことです。何度も時間をかけて吟味することになりますが、この「よく聴く」「よく見る」プロセスが大事なのです。

 

マイルールを決めて質の良いモノを見極める

20代の頃は、よく友人と一緒に買い物に出かけました。流行のモノを次々と手に入れ、盛り上がっていましたが、二人で出かけると、どうしても友人の持ち物が羨ましくなり、同じモノを買ってしまいます。だんだんと何が自分らしさなのかが分からなくなり、「こんなことを繰り返していたら、生き方までブレてしまうな」と思ったことがあります。

それぞれの個性があるから、似合うモノは違います。なので、買い物はひとりで行くことをお勧めします。どんなに流行していても、「私らしくないモノには手を出さない」「質の悪いモノは買わない」「納得いくまで試着する」、そんなマイルールを決めると、時間をかけても本当に価値のあるモノを見極めることができ、最高の選択ができるようになっていきます。

流行遅れになることなど、心配しなくてよいのです。いつの時代も自分らしく、質のよいモノを着ている人は、一目置かれます。

情報を鵜呑みにするのではなく、実物を自分の目で見て、生地を触ったり、着心地を確かめることをしなければ、本当に良いモノは見極められません。

時間をかけても、質の高いモノを選んでいくプロセスは、「私」で生きていくことにつながります。

 

洗練を目指すなら メリハリのある買い物を

私が憧れたお客様は、ビンテージのエルメスのジャケットに、無印良品のオーガニックコットンのTシャツというスタイルでした。

今でいう「高見えコーディネイト」です。1点だけ目をひく、コーディネイトの核になるモノ以外はリーズナブルなモノでした。もちろん、そのお客様が高見えしていたのは、贅肉のない均整の取れたプロポーションだったことも大きいのですが、「コーディネイトは、押さえるべきところを抑えていれば、品格が保てる」と思ったのです。その時、30代だった私は、これからは「品格」や「洗練」を意識する着こなしを目指したいと思いました。

多くの洗練された女性の買い物術に共通していたことは、メリハリをつけることでした。例えば、10万円の予算で上から下までコーディネイトするなら、2万円のモノを5点買うより、8万円のモノを一点と、五千円のモノを4枚買うことをお勧めします。

なぜなら、前者は、「2万円の人」になってしまうからです。同じ予算なのに、後者は「8万円の人」になります。

この8万円のモノを選ぶ時は、きっと考え抜きますよね?「自分の体型に似合っているか」「色は飽きないか」「素材は上質か」「5年以上は着るか」など、安易に選ばないはずです。そんな一着は着続けるほど私らしく馴染み、なくてはならない相棒となります。

そんな一着を身につけていると自信がつき、所作も洗練されていきます。

 

大切なところには惜しみなく投資する

買い物術に影響を受けた女性がもうひとりいます。当時、私は20代、有名なスタイリストさんのアシスタントのアルバイトをしたことがありました。

その女性は40代、乗りに乗っている頃で、分刻みのスケジュールの売れっ子でしたから、プライベートな買い物も頼まれていました。ある時、「化粧品を買ってきてほしい」とメモを渡されました。そのメモを見て驚いたのですが、洗顔せっけんは、ドラッグストアで売っているハチミツ入りの500円くらいのモノ、化粧水もヘチマコロンとリーズナブルなものでしたが、クリームだけは2万円以上もする高級なモノでした。

その女性は華やかでゴージャス、美しい肌に隙のないメイクがトレードマークだったので「500円の化粧品なんて」と驚きました。このメリハリをつけた買い物の仕方は、若い私には衝撃的で、「なるほど」と勉強になったことを覚えています。

経営者としても辣腕をふるっていたその方は、「大切なところには惜しみなく投資し、他にも同じような効果が期待できるものは、徹底的にコストを抑える」という姿勢がありました。

当時、薄給だった私は、いつも「お金がない」と嘆いていましたが、自分の使える範囲の予算内で、ちょっと贅沢するモノと、節約するモノを見極めれば、それなりに満足できることを学んだのです。これは、当時、学んだ私のお金への接し方であり、今でも実践するミニマムリッチな買い物術でもあります。

 


本当に必要なことはすべて「ひとりの時間」が教えてくれる』(横田真由子)

忙しいあなたへ。ちょっとしたひと工夫で毎日を素敵にする方法

毎日にゆとりがなく、時間に追われてここまできてしまった。
「私、このままでいいんだろうか」と、過去に後悔、将来に不安を抱いている――そんなあなたへ。
1日10分、「ひとりの時間」を大切にしてみませんか。

本書では、「ひとりの時間」を中心に、限りある時間の質を上げ、毎日をもっと素敵に、自分らしく生きるためのヒントをご提案します。
キーワードは「ミニマムリッチ」=「上質なものを少しだけ」。あれもこれも求めず、本当に大切なところにだけこだわるということです。
これは時間の使い方、ファッションやインテリア、お金、仕事、人間関係、美容、生活習慣、生き方のすべてに当てはまる考え方です。

少しだけでいいので、毎日の時間の質を上げていきましょう。
ひとりで行う何気ない日々の習慣を、少しだけ丁寧に行ってみる。10分だけ、ただ自分ひとりと向き合うための時間をつくってみる。
そうやってほっと一息ついて、本当の自分を解放する時間が、心にゆとりをもたらし、自分らしい生き方へと導いてくれます。

内容(一部抜粋)

・朝10分の優雅な時間で毎日が変わる
・忙しくてもとっておきの部屋をつくる方法
・決断疲れをせずに、最高の選択をするには
・なぜか高見えする人の買い物術
・スケジュールより自分の気持ちを優先していますか
・つながりすぎない人付き合いのコツ
・柔らかいものでくつろぐ
・一輪の花を買って飾る
・真の美容とは、本来持っている資質を高めること
・目に見えないところを大事にすれば、品格が育つ

目次

Chapter1 ゆとりを取り戻すための丁寧な時間の重ね方
Chaper2 時間とお金のハッピーなバランス感覚
Chapter3 上質を見極める買い物のルール
Chapter4 仕事も人間関係も余白を持たせて質を上げる
Chapter5 日々の生活から大人の品格は育まれる
Chapter6 私らしい選択としあわせの美学

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