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テカリの原因は男性ホルモン?5歳若返る男のスキンケアを伝授します!

「エグゼクティブになる人の若々しい顔のつくり方」(著:野々下一美)より

 男の肌はなぜテカる?

Man looking into the mirror and applying aftershave

私たちの肌は皮脂膜というバリアで覆われています。皮脂膜は体の皮脂(脂)と水分(汗)で構成されています。そして、この皮脂膜によって外部の乾燥や、暑さ・寒さから肌を守っています。皮脂膜が「天然のクリーム」といわれる由縁です。

皮脂と水分

皮脂と水分のバランスは、肌のコンディションを大きく左右します。男性は女性に比べると、皮脂の分泌が多く、水分が少ないと言われています。皮脂が女性の約2.5倍もあるにも関わらず、水分は約半分にとどまります。これが男のいわゆる「テカリ肌」の原因となっています。

皮脂は毛穴の中にある皮脂腺から分泌されます。皮脂がたくさん出ることで、どうしても毛穴が大きくなります。毛穴が大きいと肌理(キメ)が粗い肌、つまり荒れた肌の印象を与えてしまいます。

男性ホルモンが10倍

Portrait of a mature man smiling at the camera

皮脂をたくさん分泌させている犯人は、「男性ホルモン」です。男女問わず、男性ホルモン、女性ホルモンがそれぞれ分泌されます。しかし、男性は男性ホルモンが女性のなんと10倍も分泌されています。この男性ホルモンの影響によって、ひげが生えたり、体毛が濃くなったり、頭髪が薄くなったり、顔が脂ぎったりします。残念ながら外見的にはマイナス要因ばかりですね。

もちろん男性ホルモンは人間にはなくてはならないものです。生殖活動はもちろんのこと、リーダーシップややる気といった精神面においても、前向きな効果をもたらしてくれるからです。

恋をするとギラギラに

よく、女性は恋をすると美しくなる、と言われますが、女性ホルモンが活発になると、肌の肌理(キメ)が細かくなります。男性の場合、性への渇望が強くなると、男性ホルモンが活発になるので、ギラギラしたテカリ肌になると言われています。

見るからに肌がすべすべした草食男子をみるにつけ、「なるほど」と頷いてしまう方も多いのではないのでしょうか。肉食系女子と呼ばれる人たちがギラギラした印象を与えるのも、男性ホルモンの分泌量がふえているからと推測されます。現代では、女性の社会進出が増え、競争心や闘争本能が刺激されて、脂性の女性が増えてきていると考えられます。

 肌には性差がある

Row of cream boxes of different shapes. Grey background. Concept of cosmetics. Mock up. 3D rendering

このように肌には著しく性差がある上に、環境にも大きく影響されます。そのため、化粧品も男性用と女性用に分かれて発売されているのです。

男性は、奥さんや彼女の化粧品を使うことがありますが、女性の肌は乾燥気味なので保湿効果の高い成分(油分)が入っています。そのためそれらの化粧品を男性が使用するには油分過多になってしまいます。女性は皮脂の分泌が少ないので、女性用スキンケア商品もそれを補うために油分多めとなっています。男性が女性用化粧品を使うのは、かえって逆効果になる可能性もあるので、十分にご注意ください。

理想の肌は弱酸性

Handsome man washing face in bathroom in morning

肌を覆う皮脂膜は弱酸性です。バリアである皮脂膜が洗顔などで取れてしまうと、乾燥などの影響を受けやすくなります。また、石鹸で洗顔をすると、石鹸自体が弱アルカリ性ですから、肌もアルカリ性に傾きます。

肌がアルカリ性のまま長く放置されると、雑菌が付きやすく乾燥肌になり、かゆみやニキビなど、トラブルの原因になります。

では、弱酸性の石鹸を使用すれば問題ないのでしょうか。これは賛否両論分かれるところです。肌に刺激を与えないという主旨で弱酸性の洗顔料は売られているのですが、敏感肌の方にはいいとしても、一般の人には「洗顔」機能からいうとクエスチョンなのです。脂汚れを落とすことについては、やはりアルカリ性の石鹸に勝るものはないからです。

化粧水で水分を補給

Portrait of a young man in the bathroom applying after shave

石鹸で洗顔後にそのまま放置すると、肌のトラブルを招きかねないので、化粧水で弱酸性に戻す必要があります。

実は、肌の新陳代謝が活発であれば、何もしなくとも水分や脂分がきちんと補給されるので問題はありません。しかし、20代を過ぎるとそういうわけにはいきません。既に老化が始まっているからです。新陳代謝が衰えてくると、なかなか水分も皮脂分も分泌されません。肌が自然に皮脂膜を作り弱酸性に戻るには、半日から一日もかかってしまうと言われています。そこで化粧水を補給する必要が出てきます。

脂性の人こそ化粧水を

よく脂性肌の人で、洗っても洗って、すぐにベトつくという人がいます。皮脂膜は水分と油分のバランスで成立していますから、肌の水分量が少ないと、その少ない水分の蒸発を防ぐために、肌が皮脂を分泌してバリアを作ろうとします。皮脂分を取ろうと思ってしっかり洗顔すると、逆に皮脂の分泌を促してしまうのです。

脂性の人は、脂を取るのではなく、水分を補給することに意識を傾けましょう。水分が潤沢に補給されていれば、皮脂を出す必要がなくなるからです。

スプレーなどで水分補給

具体的には、スプレーなどで顔の表面を潤してあげることです。これによって、皮脂は出にくくなるのです。脂を落とすことよりも、化粧水などで水分を与えることの方が皮脂を抑制するには効果的なのです。

 

 

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